2014年11月16日
トリーター:西谷

博物館と水族館

今週は博物館に出張してきました。標本の作り方、博物館での標本の展示方法を学ぶ目的で実習してきたのです。
なんで博物館に?
水族館と博物館の関係は?
と疑問に思った人もいるかもしれませんね。
ガイドブックを開くと、だいたいレジャー施設の中に水族館が分類されていると思うのですが、実はこの水族館も博物館のひとつなのです。

博物館というと化石や骨格標本、剥製などを展示しているというイメージですが、水族館は生き物を生きたまま展示しています。
博物館法という法令があり、それによると水族館は生態園というものに分類されていて、生きた水族(水中にすむ動物)を 150種類以上扱う施設と定められています。
もちろん新江ノ島水族館はこれ以上の種類を飼育しているのでばっちり水族館にあてはまります。

博物館では、こういう時代にこういう生き物がいたとか、この生き物はこういう生活をしていたということを学べるように、解説員が工夫を凝らした展示があり、それを見たり触れたりしながら学ぶことができます。
“えのすい”でも同じように、水槽ごとに解説板があったり、ショーでそれぞれの特徴や性格を紹介したり、タッチプールで触れ合えたりと、トリーターがこの生き物からこういうことを伝えたい、というメッセージをこめて展示しているのです。

みなさんにメッセージが伝わり、楽しく勉強してもらえるといいなと思います。

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