2014年11月19日
トリーター:北嶋

岩礁水槽

岩礁水槽岩礁水槽

岩礁水槽は、デンキウナギのツリー が目の前にある水槽です。
ここのメイン生物は海藻です。
しかし海藻の飼育は非常に難しく、美しい姿を見せられず長いこと何人もの担当者が四苦八苦しています。

この水槽でぜひ育成してお見せしたい種類は、アラメやカジメといった褐藻です。
大きく成長するアラメやカジメは江の島の岩場にもたくさん生えています。
そこには海藻を餌にする生物や、森のようにうっそうとした海藻の繁みを利用して暮らしている生物がたくさん見られます。
それを水槽で再現したいのです。
“えのすい”に何度も足を運んだことのある方は、この水槽がいかにめまぐるしく変化しているかご存知でしょう。
水温や光や水流や掃除の方法などを変えてみたり、やれることはどんどんチャレンジしています。

アラメとカジメの育成成功はまだ先になりそうですが、実は今、岩礁水槽には褐藻が生い茂っています。
それはワカメです。
移植したわけではありません。
水槽に入れている水に胞子が混ざっていたのか、勝手にどんどん生えてきたのです。

今時期は海でワカメが成長するシーズンです。
ワカメはどこにでも着生できるようで、岩場や水槽の壁はもちろん、他の海藻の葉の上やアクリルガラスの傷になっているところからも生えてきます。(ガラスの上はすぐ掃除してとってしまいますが)
たくましい!
また、面白いことにこの岩礁水槽では年中ワカメが生えてきます。水温を低くしているせいかもしれません。

ほかにも、紅藻や緑藻の仲間で知らず知らずのうちに生えてきたものがたくさんあります。これも種類が時期によって少しずつ変化しています。
今後も岩礁水槽がどのように変化していくのか注目してみてください。

相模湾ゾーン

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