2014年11月28日
トリーター:大内

油断大敵

カマイルカ「セブン」カマイルカ「セブン」

日も短くなりだいぶ寒くなってきましたね。
この寒さのせいか、先日首や肩まわりがガッチガチにかたまってしまい、ロボットみたいにしか動けなくなってしまいました。
みなさん、寒い時はしっかりと着込んであったかくしましょうね。寒さがどんな副作用を及ぼすかわかりませんからね。

そんな寒くなってきた最近、順調だったことに陰りが生じはじめました。今年の夏に初めて 1人で体重計に上がれるようになった「セブン」ですが、ここのところ急に体重計に上がることを渋るようになってきたんです。今までは体重計にスッと上がってきたんですが、最近では喉元ぐらいまで上がってきて、

うわぁ〜、自分もう充分がんばったわ〜

といわんばかりに上がる気がなくなってしまうんです。
それを、


もうちょっとがんばってみよう、もうちょっとだけがんばってみよう。


というかんじで、最近は少しでも体重計に上がって来ようとするところを褒めて、なんとか体重を計っています。
こんなかんじで動物たちはいつもできていることが急にできなくなることがあるんです。


そんな時はできる時と同じように接しないで、動物の状態に合わせて、どうしたらやってくれるようになるかを1番に考えて動物と接しています。
できないことを無理強いし続けると、できなかったこと(今回でいうと体重測定)が嫌いなってしまい、さらにそれをやらせようとする私のことまで嫌いになってしまうという可能性もあります。トリーターとして、動物との信頼関係は必要不可欠です。動物たちと会話はできないので人同士のように意思疎通が容易ではありません。ですが信頼関係を失わないように日々動物たちを観察して動物たちのいえられない言葉を感じとろうと努力しています。

まだ動物たちからしてみたら、私の至らないところはたくさんあるでしょう。
ただそれでもできるだけ動物たちが発している細やかなサインに気付いてあげなくてはならないので、いつもと同じようにという油断は禁物なんです。
少しでも動物たちの意思をわかってあげられるように、油断せずに日々付き合っていきたいと思ったきょうこの頃でした。

イルカショースタジアム

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