現在展示中の 2匹のノコギリザメが 2月 26日で飼育一周年を迎えました！
こんなに長く飼育できるとは思いませんでした。ノコギリの先っちょにタンコブを作りつつも頑張ってくれています。最初はなかなか餌を食べてくれなかったため、ノコギリにビビりつつも口元に運び食べさせていました。今では棒に刺した餌を近づけただけで自らバクバク食べてくれます。

このノコギリザメは昨年の戸田の底曳網漁で採集されたものなのですが、漁師さんの漁場の知識の凄さを痛感したのを思い出します。
「ノコギリザメとってやっから！」
乗船後にそう我々にいい放ち船を走らせる漁師さん。網が上がってきてみると本当にノコギリザメが入っており、見る見るうちにその数は 4～ 5匹になりました。泳ぎ回るであろうサメの居場所を予測する漁師さんの経験と知識は、物凄いものがあります。
採集したノコギリザメですが、船上でも大切に生かさねばならないので、できるだけ小型のものを選び悪戦苦闘しつつ水族館に運び入れました。

ノコギリザメは過去にも水族館に搬入したことがありましたが、そのときは長く飼育することができませんでした。
今回は、搬入した 2個体とも元気に 1年間生きてくれました。このまま長く飼育できるとうれしいですね。
これからも、成長を見守りたいと思います。