先日ウグイスの初鳴きを聴きました。
眩い春の光を浴びて、楽しげな小鳥たちのさえずりが響く気持ちの良い朝でした。
さて、今週のおすすめは“珍しい黄色い「ヒラメ」”
小田原の漁師さんが刺し網で漁獲した黄色いヒラメが“えのすい”に搬入されました。
ヒラメといえば今が旬の高級魚。
ひれを動かす筋肉で、コリコリした独特の食感があるヒラメの縁側はあまりにも有名です。
ヒラメは扁平な体を砂や岩に隠して、近寄ってきた獲物を狙うハンター。
通常は敵や獲物に目立たない黒やグレーベースの背中の色なのですが、今回見つかった個体は黄金色といってもよいくらいの派手さ。
しかも 70㎝近くの大物。
敵にも獲物にも見破られやすい派手な姿で、厳しい自然界を数年間も生き抜いてきたことは奇跡といっても良いでしょう。
ヒラメといえば扁平な姿から砂地だけに生息しているイメージがありますが、ダイビングで海の中に潜ってみると、石がゴロゴロ点在している転石帯や岩礁で出会う機会が多い魚であることはあまり知られていません。
水族館でも砂ばかりの水槽で飼育することが多いので、今回はあえて石が多い水槽に入れてみることにしました。
付着した生物で赤や緑、黄色などさまざまな色合いがある石や岩の上であれば、一見派手な黄色い体でも目立たずに生活できていたのではないかと考えたからです。
思った通り生息してきた環境に近いので落ち着くのか? 黄色いヒラメは岩の上にいることが多いようです。
黄色いヒラメの謎に迫るべく観察を続けたいと思います。