2015年04月27日
トリーター:冨永

飛び飛びハゼハゼ!

トビハゼトビハゼ

みなさん、相模湾ゾーン“干潟水槽”に暮らしているトビハゼを知っていますか?
干潟水槽のトビハゼの体長は 3~ 10cmほど。体に対して目がとっても大きくて、鰭はとっても小さいです。
このトビハゼ、その名の通り飛ぶんです! 正確には、ジャンプします。

トビハゼの生態は、他の魚と違ってちょっと変わっています。
普通の魚は、水の中で暮らしていて、陸上に上がることはほとんどありません。
でも、トビハゼは水中からは出て、干潟の上にいることが多いです。
そしてこのトビハゼは水際が大好きです。でも、水の中はちょっと苦手・・・
陸上で動くにはあまりにも小さすぎる胸びれを使って干潟の上を這って移動します。乾きすぎた場所は嫌なので、いつも水辺を目指して一生懸命移動していますが、時たま、勢い余って水に落ちてしまうことがあります。
そんな時は、さあ大変! ものすごい勢いで尾びれを使ってジャンプをし、水の向こうの陸地まで移動します。あんなにゆっくりと陸の上を這っていた姿からは想像できません。
その姿を見ると、やっぱり“トビハゼ”なんだと感じます。

また、この干潟水槽にいるトビハゼの一部は昨年、山口県の海響館からやってきました。
やって来た時にはちょっと小さめで、カニやハゼがいる干潟水槽で大丈夫かと心配していましたが、もりもりご飯を食べて少しずつ大きくなりました!
トビハゼの色は地味ですが、干潟水槽にたくさんいます。
みなさん、ぜひ探してみてください!
きっと大きな目で見つめていますよ。

相模湾ゾーン

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