2015年07月12日
トリーター:伴野

ナイトアクアリウム??

夜間のイルカショースタジアムを見回るS井トリーター夜間のイルカショースタジアムを見回るS井トリーター

みなさん、こんにちは。
実は先日、初めての当直業務をおこないました。
「当直って何?」と思った方もいるかもしれませんね。

水族館では多くの生き物が生活をしているので、万が一夜間に何か問題が発生した時でも迅速に対応できるよう、毎日トリーターが 1名水族館に泊まって見回り等をおこなっています。
この業務を当直というのですが、きょうはそんな当直業務の内容を少しお話ししたいと思います。

初めての当直業務を指導してくださったのは魚類チームのS井トリーターです。
実はS井トリーターは 2年前、私がまだ学生の時“えのすい”で実習をおこなった際に指導してくださったトリーターでもあるんです。
一緒に館内を回りながらお話をしていると、当時の事を思い出してなんだか懐かしくなりました(笑)

それでは、当直業務の風景を少しご紹介します。
館内の見回りは主に夜中の 23: 00からと朝の 6: 00からの 2回おこない、異常がないかの確認をします。
生き物の状態を見ることも勿論大切(真っ暗なので見えづらいですが・・・)ですが、水槽の水漏れは無いか、濾過槽が空回りしていないかなど、飼育設備の点検も非常に重要です。

夜間の水族館は真っ暗なので下の写真のように懐中電灯を持って進むのですが、いるはずのない怖いものを目にするトリーターも少なくないようです...

ちなみにこの日の当直でも懐中電灯が付いたり消えたり...

ウミガメの様子を確認しています。

昼と夜では体色が変化する魚もいます。写真は季節来遊魚水槽のアケボノチョウチョウウオ。(ブレブレですみません m(_ _)m )

夜中は真っ暗な相模湾大水槽ですが、6: 00を過ぎると屋上の天窓から太陽の光が差し込んできました。

ホシエイにアカエイが寄りそって休憩しているようでした。

そろそろ朝ですが、まだまだペンギンたちは各々のお気に入りのスペースでお休み中です。

イルカたちは朝早くから元気いっぱい泳いでいます。

朝 7: 00、その日の餌作り担当が出勤し、一緒に餌の準備にとりかかります。

いかがでしたか。
普段、みなさんがなかなかお目にかかることのない夜の水族館の雰囲気を少しは感じる事ができたでしょうか?
夜しか見ることのできない生き物のようすを観察できることや、朝の大水槽を一人でゆっくりと眺めることができるのは、飼育員ならではの醍醐味ですね。
初めての当直業務を通じて感じたワクワク感をお伝えしたいと思い、今回はこのような日誌を書かせていただきました。

“えのすい”では
・お泊りナイトツアー(詳細はHPをご覧ください)
・7月 18日開幕!ナイトワンダーアクアリウム
など夜の水族館をお楽しみいただけるイベントも開催しておりますので、ぜひ昼と夜の違いを感じてみてください。

それでは本日はこの辺りで失礼します。

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