2015年07月25日
トリーター:鈴木

最近のおすすめ☆

キアンコウキアンコウ

少しでもポップ感を出そうと、それらしく☆なんて付けましたが、毎週トリーター日誌でやっている公式企画の「今週のおすすめ」とは全く無関係の偽物ですのでご注意ください。
フレッシュでタイムリーな今週のおすすめとは、似て非なるもので、私鈴木が最近気になっているものについて、幅広くそして自由におすすめしようという企画です。
それにしても今週→最近と少し変わっただけで、一気に個人な雰囲気が出てゆるくなりますね・・。面白くなってきましたよ。

では本題いきます。

まずはキアンコウです。
これは結構タイムリーですかね。
もう既に他のトリーターの日誌で取り上げていますが、前回の私の日誌で展示準備中だったキアンコウを無事展示することができました。何人かのお客さまには展示後に大変ありがたいお言葉をかけていただきました。本当にありがとうございました。
摂餌も安定し、状態は良いのですが、やはり暗くて動かない、さらに水槽内も殺風景なため大変地味な展示なっており申し訳ありません・・。今後試行錯誤致します。
お詫びに、これを読んでいただいているみなさまだけに秘密の情報です。
絶対ではありませんが、今のところ、月水金曜日に給餌をおこなっているので、もし運がよければ、これらの午前中辺りに餌のシーンが見られることがあるかも知れません(給餌日は急遽変わることもありますし、くれぐれも確実では無いことをご理解くださいねm(__)m)。あ、ここだけの秘密ですよ。

次にアンコウに隠れてひっそりとデビューした仲間たちもご紹介します。


テングダイ

テングダイ
キアンコウの横の水槽にいます。江の島でもたまに漁師さんの網にかかることがありますが、大抵傷だらけで死んでしまうことが多く、長期の飼育が難しかった種類です。傷から感染しないように抗生物質を経口投与しながら飼育を試み展示に至りました。
食性が面白く、海ではウミシダやクモヒトデなどを食べるようで、“えのすい”でもウミシダをよく食べます。ただ、好みもあるようで、固くて大きいウミシダ(オオウミシダなど)より柔らかくてフワフワな、まるでわたあめみたいなウミシダ(シモフリウミシダなど)が好きなようです。固い方のウミシダは腕をちぎって、まるで牧草を食べる草食獣のように食べますが、柔らかい方は一気に丸飲みです。何が美味しいのか分かりませんが、とっても美味しそうに食べます。さらに動きに似合わず食べ方は大変素早いんですよ。


タマガシラ

タマガシラ
テングダイ横の幅広な水槽に 2匹います。底の方に 2匹並んでいることが多く、赤い模様がとっても綺麗な魚です。大きな魚に囲まれやや肩身が狭そうですが、最近は 2匹共堂々と泳いでいます。
頭が丸く大きいので玉頭というようですが、この魚、トリーターの中では結構人気があります。なんだか派手なのに控えめで謙虚な感じが大変好感を持てます。私の経験上、トリーター(飼育員)は積極性がある魚より謙虚な魚の方が好きなんです。さらに、目が大きく、よく見ると泳ぎが独特でとてもかわいいですよ。でもこれも以前はなかなか飼育がうまくいかなかった種類なんです。


クリガニ

クリガニ
冷たい海ゾーンの真ん中の水槽にいます。これはマニアックです。魚名板は出ていますがおそらく展示してから誰も気づいていないかも知れません。見つけることができたみなさまは宝くじで 4等の 3000円が当たる程度ラッキーですよ。そして実物を見られたとしてもこれまた地味なカニなので、6等 300円くらいしか感動しないかもしれません。
でも私はそれでもみなさまにぜひこの地味なカニを見つけて一喜一憂してもらいたいと思います。大のおとながじっくり水槽を観察し地味なカニを見つけ静かに喜ぶ。なんだか影があっていいじゃありませんか。私はそんな大人でいつまでもありたいと思っています。
・・さておき、北海道などに棲む冷水系のカニですが、これは恐らく“えのすい”初展示です! 3匹いるはずです。奥や右の方の石の隙間に隠れていることが多いですよ。


以上です。
あれ? 今回のならば今週のおすすめでも通用する内容でしたね。
次回はもっといろんな意味で掘り下げて自由に・・いや面白く書きますのでよろしくお願いいたします(^^)/

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