2015年10月19日
トリーター:植田

今年のスナガニは?

さて、海の家が片瀬西浜から完全撤去されて、20日ほどが過ぎました。今年も夏の雑踏の時期が過ぎ、やってきましたスナガニの季節。当館のすぐ前の浜に出て、巣穴探しをしてみました。
その結果、本日は約 400mにわたって汀と平行に歩いて探したところ、見つかった巣穴は8個に過ぎず、とても少なかったです。昨年の 9月 3日の観察( 2014/ 09/ 03 2年前にも同じことをリポートしました )では、夏休み明けにもかかわらず、汀から海の家が建つ砂浜の最も陸に近いところまでの 15mほどの間に十数個の穴が見つかったとあります。ということは、今年はとても少ないということでしょうか。

今年は、砂浜に作られる人の足跡がやけに多いのが気になります。特におととい、きのうは土曜・日曜と休日だったので、行楽に海岸まで来られた方は多かった・・・、そうそう、おとといは秋の江の島花火大会があった日でした。ちょうど“えのすい”の真正面の海上に台船が係留され、そこから花火が打ち上げられました。
花火を見物するために大勢の方が海岸に来られました。その影響で、巣穴口が一時的に踏みつぶされたのでしょうか。だとしたら、これから数日内に、巣穴は修復されて、数も増えてくるかもしれません。
人の喧騒と隣り合わせで、臆病者のスナガニたちが片瀬西浜で暮らしています。

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