2015年10月27日
トリーター:笠川

ひとりナイトツアー

ウナギギンポウナギギンポ

私たち飼育員の仕事のひとつに、月 1回の当直(泊まり)業務があります。
夜中と朝方の 2回、館内全体をまわるのですが、もちろん館内は真っ暗、自分一人きりの見回りです。初めの頃は、不安と緊張と怖さ(もともと怖がりで暗闇が嫌い)で大変でしたが、慣れてくると夜の水族館(一人ナイトツアー)を見回りがてら楽しめるようになりました。ということで、今月の私の一人ナイトツアー、一人で楽しんじゃった、ぐっときたナンバーワン生物をご紹介します。

ずばり、ウナギギンポです。

朝夜関係なく、今私の一押し生物で、おすすめの生物は?と聞かれたら、即答しているものです。相模湾キッズ水槽にいます。

このウナギギンポ、夜行性です。

よく泳いでいました。

ヒレを広げて、クネクネと泳ぐ姿は何とも妖艶でありました。ブルーのラインがとても神秘的で本当に美しかったです。誰とも共感できなかったのが残念でした。

暗闇で懐中電灯一つ、かすかな光で見る感じがまた良かったです。

夜間の生物の姿は、さまざまです。岩の隙間や砂の中などで眠るもの、色や模様が変化するもの、活発に動き出すものなどなど。中には顔の印象が変わるものもいます。ネコザメです。昼間は、少しきつい印象ですが、夜になると目の瞳孔が大きくなり、かわいらしい顔つきになります。

当直業務は楽ではありませんが、そんな束の間の観察タイムを楽しんでいます。

[ かわいらしい顔で思わずにっこり「ウナギギンポ」“えのすい”初展示! ]

相模湾ゾーン

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