～ユノハナガニは、果たしてどれほどの温泉好きなのか？！～

9月の終わりころに「ユノハナガニの行動観察はじめました・・・。」ということで、トリーター日誌をお伝えしました。（ 2015/09/25　ユノハナガニの行動観察はじめました・・・。 ）
今回はその後です。
結果については解析中ですが、いくつか面白い行動が観察されています。

ある日の 6時間ほどのようすです。
観察時間中のほとんどを温泉源周辺に居て、温泉源に腹側をビタッ!!とつけている様子が観察されました。
まさに「大の字」状態です。
かと思えば、今度は背中をビタッ!!とつけて仰向けに。
更には、背中をつけて仰向けになりながらくるくる回るようなようすが観察できています。
この行動は、数分かけてゆっくりとしたものでした。
自分の好みの温度でも探しているのでしょうか？
熱源もゆらいでいますから、細かく温度が変わるのでしょう。
ジッとしているようで、実はそうでもないことがよく分かります。

これまで 10日間ほどのデータは記録していますので、このデータをさらに解析するともっと新たなことが分かるかもしれません。
また、同時に温泉源と飼育水の温度差についても記録していますので、この辺りの温度差などがユノハナガニの行動に関係してくるかもしれません。

現在展示中のユノハナガニたちもチムニーのそばにある温泉源に背をつけていたりしているようすが見られますので、ぜひ展示の方でも見てあげてください。

今後は、飼育環境の温度の違いが行動に変化を与えるかどうかを検証していき、公開実験へとステップしていきたいと思います。
公開まで今しばらくお時間を頂ければと思います。

どうぞ、今後も“えのすい”の深海コーナーに注目してください。
次回、新たな報告ができるといいのですが。。。