2016年03月06日
トリーター:小形

ハクさま

フンボルトペンギン「ハク」フンボルトペンギン「ハク」

みなさんは食べ物の好き嫌いはありますか?
おとなになっても 1つや 2つぐらいはありますよね。
“えのすい”のペンギンたちの中にも、手ごわい女王さまがいます。

その名も「ハク」です。

以前、城戸トリーターの日誌( 2013年 3月 2日の日誌)にも書いてありましたが、「ハク」はイワシ類があまり好きではありません。
「ハク」以外にも若干の好き嫌いがあるペンギンはいますが、他の魚種を先に何本か与えてから途中で嫌いな魚種を挟んで与えたりして、決まった量の魚を食べさせています。

しかし「ハク」はそんな簡単な手では食べません。
大好きなサンマを与えた後にイワシ類を見せても、顔をそむけて違う魚が出てくるのを待っています。
「ハク」は鳩胸で他のペンギンよりも胸が前に出ているので、そのようすはまさに女王さまのようです。

たまにサンマの後イワシ類を食べたり、イワシ類から先に食べることもありますが、それも「ハク」の気分次第です。
私はいつも給餌中に「ハク」が来ると「さぁ~きょうはどうかな!」と少し身構えてしまいます。

ですがここ最近、いい策を見付けました。
小さめのカタクチイワシを与えることです。

同じカタクチイワシでも、小さいものや細いものなど色々混ざっています。
小さいものは普段使いませんが、以前たまたま「ハク」に与えたところスムーズに食べたので、最近は「ハク」のために取っておいています。
今のところはこの策が効いていて、カタクチイワシを食べています。


いつまで続くか分かりませんが、ペンギンたちに食べてもらいたい魚を食べてもらえるように、これからも試行錯誤していきます。

ペンギン・アザラシ

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