春は別れの季節です。辛いです。苦しいです。
水槽でもさようならをしなければならない生物がいます。太平洋ゾーンの暖かい海コーナーでは、海藻をメインとする（予定の）水槽があります。その水槽でなかなか海藻が主役をはれないのは、ことごとく引っこ抜かれているのです。
海藻食のハギ類は全て撤去しました。さようなら。隣の水槽でナポレオンと仲良く泳いでいます。
ちぎっては食べちぎっては食べの現場を現行犯で目撃したヤドカリは撤去しました。さようなら。バックヤードで次の機会を待っています。

そしてまさかのアカハチハゼ。こいつ・・・、巣作りで全部引っこ抜いてしまいました。撤去します。さようなら。
しかしこいつは捕獲がやっかいだぞ・・・。身の危険を感じるとすぐさま巣穴に逃げ込みます。一生懸命海藻をちぎって作った立派な巣穴に。
このアカハチハゼ、海藻を植えたらいきなり巣作りスイッチが入りせっせと海藻をちぎり始めました。これはこれで非常に面白い生態ですのでぜひ見ていただきたいのですが・・・海藻にとって脅威となる生物は躊躇なく撤去します。今回櫻井は海藻水槽設立の為鬼になります。みんなさようなら。ありがとうさようなら。
櫻井が捕獲に成功するまで、ぜひアカハチハゼの巣作りをお楽しみください。立派ですよ。