2016年04月09日
トリーター:樋口

ゴマ粒二つサイズのフナムシの赤ちゃん

みなさんこんにちは!
暖かくなってきた春にふさわしい、赤ちゃん誕生のご報告をしたいと思います。

先日、相模湾キッズ水槽(相模湾ゾーン、小さな丸い窓がたくさん並ぶ水槽です)に餌やりをしていたところ、フナムシの水槽で動く小さな何かが見えました。

よーく観察するとわらわらわらわら、岩の隙間にたくさんいます!
フナムシの赤ちゃんです!
小さなフナムシの赤ちゃんはちょうど、ゴマ粒二つ分くらいの大きさで成体よりもやや白めでしょうか。成体と変わらないつぶらな黒い瞳がキュートです。


フナムシの赤ちゃん

見た目から海のゴキブリ、なんていわれてしまうフナムシですが、ダンゴムシやオオグソクムシの仲間、もっと広く言えばエビ・カニなどの甲殻類の仲間です。
フナムシは海岸のお掃除屋さんです。動物の死骸などを食べてきれいにしてくれます。
憶病で俊敏なので、こちらが動いていれば向かってくることはない控えめな性質もかわいらしいですね。
メスのお腹には卵を抱える育児嚢があり、ふ化してもしばらくは育児嚢で過ごします。

深海生物で一躍人気者になり、グッズが登場し、熱烈なファンまでいるグソクムシと比べても、サイズはともかく、見た目は大差ないのにフナムシ大好き! フナムシのファンです! という人は聞いたことがありません。
何が二種の明暗を分けたのでしょうか・・・。

外でじっくりと観察する機会はあまりないと思いますので、フナムシはちょっと気持ち悪いなと思っている方もこの機会に水槽で観察して見てください!

グソクムシに次ぐ、フナムシブームが来ることを密かに期待しております。


ダイオウグソクムシ

相模湾ゾーン

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