本日 6月 7日に、当館地先の海岸でクサフグの産卵行動の観察会が計画されています。
例年同じ場所でクサフグの産卵行動を観察しますが、年によっては、産卵場所の波打ち際から数メートルの浅瀬まで多数のフグが集まってきているのが見られるものの、フグが警戒して波打ち際には集合しないこともありました。
我々観察する側も、フグに警戒されないよう、できるだけ遠巻きで産卵が始まるまで待つのですが、一線を越えるのには何か強力な衝動のようなものが必要なのでしょうか?
フグにどれほどの心の動きがあるのかはわかりませんが、ひとたび放卵や放精が始まると、今度は我も我もとその放卵・放精の集まりに加わる個体が増えていきます。しばらくすると放精された精子で周辺の海水が白濁し、独特のにおいに辺りはつつまれます。
本日の“えのすい”周辺の海岸の潮周りを調べると、大潮の翌日の中潮で、最干潮時刻が 12時 2分でその後潮が満ちていき、最満潮時刻が 19時 15分となっています。もし、例年と同じようなタイミングで産卵が始まるならば、 17時ごろから見られる予定です。さて、きょうはクサフグたちの産卵行動が観察されるでしょうか。