きょうから、第 6回“えのすい”主催水槽コンテスト作品展が始まりました。関東近郊の中学・高校生を対象に「コンテストに参加しませんか?」と募集をしたところ、神奈川県内外より応募をいただき、書類選考により 7校に参加していただくことになりました。
年明けの 1月 7日に 7校の生徒さんに集まっていただき、オリエンテーションを実施。1月 31日までの 20日間ほどの期間に展示内容の「立案」「生物選定」「レイアウト工作物作成」「底砂洗い」「展示解説文作成」「現場水槽のセッティング」などなど、学校終わりの放課後という限られた時間にえのすいに通い、作業を進めて来ました。
自分の家で作る水槽との大きな違いは、「水族館に来場された多くのお客さまが観る。」ということと「テーマが決まっている。」ということです。
今回のテーマは「江の島」です。このテーマに沿った学生たちの斬新なアイデアを潰さないように、我々スタッフも助言をしてきました。中には“それを水の中に沈めるの!?”と、驚くようなことをいうグループもあり、それを実現させるためにはどうしたらよいか? 1か月間水中に沈めても大丈夫なようにするにはどうしたら良いか? など、難題が山積みでしたが、何とかオープンさせることができました。
しかし、これで終りではありません。1か月間展示をするために、定期的にメンテナンスをする必要があります。我々としては日常管理をおこなうことはできますが、レイアウトに手を出すわけにはいきませんから、時々ようすを見に来てもらい、展示物として維持をする必要があるのです。
この企画はあくまでもコンテストですから、水槽をほったらかしにしていたら、その水槽をお客さまに観てもらうことになってしまうのです。ある意味これからが勝負かもしれませんね。
今回のイベントを通し学生たちには、飼育スタッフとコミュニケーションを取り、意見を発し、相談をし、アイデアを具現化するために考え、チーム内の意見をまとめ、最後までやり遂げる。という様々なハードルを乗り越えた結果からくる達成感を味わうことができたのではないでしょうか。1つの水槽を作ることから学べることは多かったと思います。