きょうは寒い一日でしたね。江の島でも雪が降りました。そんな中でもトリーターは水の中に飛び込みます。
水温が 19.0℃、気温が 4.0℃なので、プールから湯気が立っています。
飛び込んだ時は暖かいと錯覚してしまいましたが、お湯ではなく水です。
プールから出てしまうと流石に寒かったです。
昨年の 9月のトリーター日誌で、バンドウイルカ「ミュー」の胃液の採取のトレーニングの話を書きました。 [2016/ 09/ 06 胃液採取]
そのトレーニングの延長としてあることをしているとも書いたのですが、そのあることについて今回書きます。
あることとは口の中に手を入れることです。
ただ手を入れるのでなく、喉奥まで手を入れます。
海を仕切ってイルカを飼育している水族館ではよくおこなわれていることです。
なぜかというと、海では外から飼育場所にゴミなどが漂ってきてしまい、それを誤って飲み込んでしまうため、手を喉奥に入れて回収するのです。
当館のようにプールで飼育されている場合は風でゴミが飛んでこない限りは誤飲してしまうことはありません。そして、当館のイルカはゴミを見つけると持ってきてくれます。
しかし、100%飲み込んでいないわけではありません。明らかに一度飲み込んで、吐き出したであろうゴミを持ってくることもあります。
そこで万が一に備えてトレーニングを開始しました。
胃液採取で使用するチューブよりも手の方が明らかに太いです。そのため嫌がってしまわないように注意が必要でした。
最初は喉元を絞めてなかなか手を入れることができませんでした。しかし、指 1本から入るようになり、徐々に指 5本分、手首まで、腕までと入れることができるようになりました。今では肘まで入れられるようになりました。