ネズミフグ(うしろ姿)いつものように、朝の見回りをしていたところ、潮溜り(タイドプール)水槽=通称「じゃぶじゃぶ池」でトゲトゲの塊がいました。
すぐに「ネズミフグ」だと分かったのですが、このように膨らんでいる姿を見る事、ましてや写真に撮れるチャンスはなかなか無く、元に戻る前に慌てて撮りました(写真 上)。
こうしてうしろ姿から胸鰭を耳として見ると・・・
なるほど!“ネズミっぽい!”(名前の由来は諸説あると思いますが・・)
そして、前から見たのが下の写真です。
ネズミフグ(斜め前から)
名前にフグとありますが、フグ目ハリセンボン科ですから、みなさんよくご存じのハリセンボンに近い仲間になります。
何かにびっくりしたのか?
威嚇していたのか?
は分かりませんが、ごくまれにこのような姿を見ることができます。
ネズミフグ(横から)
でも、あれよあれよという間に、元の姿に戻ってしまいました。
徐々に棘が倒れて、元の姿に戻ったネズミフグ
私が見つけて元の姿になるまで、1分ほどの出来事でしたが、もしかしたらみなさんも、そんな姿を見ることができるかもしれませんよ。
(ネズミフグは、入口から 2つ目の水槽にいます。)
そして、本日はウミガメたちの「採血と超音波診断の日」でした。
この検査は、毎月第 3月曜日に行っているのですが、今月は 20日が祝日なので、1週間前倒しをして今朝( 13日)に実施しました。
アカウミガメの採血
採血といっても、イルカやアシカのようにハズバンダリートレーニングを施していないので、暴れないように人力で保定しての採血となります。
ちなみにウミガメの場合は頸部から採血をします。
検査項目は他の動物と変わりありませんが、毎月データを得ることによって、その個体それぞれのデータ変化を確認することができます。
アオウミガメの超音波診断
超音波診断は「メス」だけ行います。
というのは「卵」があるかどうかを確認するためです。
繁殖を目指す上で「卵」の確認は重要で、きちんと交尾されているか、卵の発生具合はどうか、など野生個体では簡単に得ることのできないデータを取得できるのではないかと推測しています。
この場合、後肢の付け根前部に超音波のプローブ(探触子)をあてて検査します。
当館ではアオウミガメの繁殖経験はありますが、超音波診断を並行して実施していなかったので、他園館から情報をいただきながら手探りで進めている状態です。
“えのすい”生まれのウミガメが更に増えれば良いのですが・・・。