2017年03月22日
トリーター:岩崎

花はサクラ 魚はメダカ

桜の季節がやってきました。
全国で東京がソメイヨシノの開花一番乗り。
間もなく湘南にも桜前線がやってくることでしょう。
“えのすい”では 4月 15日(土)までの期間、“Spring Festival in 新江ノ島水族館”を開催中です。

桜咲く暖かな光が降り注ぐ春の小川では、長くて寒い冬をじっと耐えてきたメダカたちも活発に動き始めます。
かつては桜と同じようにわたしたちに身近な存在だった野生のメダカですが、自然界では生息できる環境が急速に失われてしまったことから、絶滅危惧種として指定されていることをご存じでしょうか?

“えのすい”がある神奈川県の藤沢市では、野生のメダカ(ミナミメダカ)はすでに絶滅してしまったと思われていました。
ところが、藤沢在来の遺伝子を受け継ぐ子孫は、偶然個人のお宅の池で生き残っていたのです。
この再発見されたメダカは、“藤沢メダカ”と愛称が付けられ、20年以上大切に守られてきました。
藤沢メダカの野生復元を目指して保護活動を続けて来られた“藤沢メダカの学校をつくる会”のご協力で、ウェルカムラウンジでは企画展「藤沢メダカと春の湘南~江の島」を開催しています。

また、なぎさの体験学習館 2Fで常設展示してきた藤沢メダカ水槽の近くでは、藤沢メダカと藤沢メダカの学校をつくる会の活動を詳しく紹介した「藤沢メダカ 特別解説パネル展」を開催しています。

自然界では野生のメダカが減少している一方、鑑賞用のメダカが一大ブームとなっています。
馴染み深いオレンジ色のヒメダカも人間による改良種なのですが、さらに発展させた赤や白色が美しい改良種のメダカや、国外産のメダカの仲間などを一同にそろえた「春の小川を泳ぐ 世界のメダカたち」を、テーマ水槽では開催しています。

野生メダカの現状と遺伝子保全の取り組み、品種改良の最前線とメダカの多様性、美しさとかわいらしさを存分に知っていただけると思いますので、合わせてご覧ください。
さらに、クラゲショー「海月の宇宙(そら)~春~」では、3Dプロジェクションマッピングで満開の桜とクラゲがコラボレーションしています。

花はサクラ 魚はメダカ クラゲ美し 春爛漫の“えのすい”へ

みなさまのご来館をお待ちしています。

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