2017年04月14日
トリーター:羽田

「ビーナ」の健康管理

私のパートナーは、私より大先輩です。
大きなからだとゆっくりとした動き、そして時々見せてくれる大量の水しぶきをあげる一瞬時が止まるようなかっこいいジャンプ。

そう、それがハナゴンドウの「ビーナ」です。

今年の 1月 19日で「ビーナ」が“えのすい”に来てから 29年、日数だと本日で 10678日が経ちました。“えのすい”で生活しているイルカ・クジラの中では二番目に長生きです(ちなみに一番はカマイルカのクロスで、今年で飼育暦 39年)。
“えのすい”で以前飼育していたハナゴンドウの「ヨン」は飼育年数 42年と 5か月、日数だと 15515日の飼育記録で、これは現在でも世界最高記録です。

「ビーナ」にも「クロス」や「ヨン」みたいにもっともっと長生きしてもらいたいので、日々の健康管理をとても大切にしています。
以前は他のイルカと喧嘩をして機嫌が悪くなった時、体温測定や採血といった日々の健康管理をおこなわせてくれないことがありました。
なんで喧嘩をすると体温測定ができないの?
と思う方もいるかもしれませんが、イルカの体温を測ったり採血をする際には、トレーナーが尾びれを持った状態でじっとしていないといけないのです。
ということは、「ビーナ」はまったく動けない状態。
動けない状態の時に、さっき喧嘩したイルカが来たら逃げられない。
どうしよう。
と、不安になるんだと思っています。

なので、検温や採血のトレーニングをすることはもちろんですが、他のイルカたちと仲良くするトレーニングも僕たちはおこなっています。
そのおかげで、現在は他のイルカたちと同じように一日二回の体温測定と、月に一回の採血に協力してくれています。

「ビーナ」がさまざまな検査を嫌な思いをせずに協力してくれるよう、これからもトレーニングしていきます!
まだ「ビーナ」に会ったことのない方も、一目見たら虜になること間違いないので、ぜひ会いに来てください!!!

イルカショースタジアム

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