2017年06月01日
トリーター:伊藤

シラスサイエンスの近況

ふ化後約75日ふ化後約75日

シラスの展示がリニューアルされて、はやくも 2か月半が経過しました。
運か努力の賜物か、各水槽とも目立った病気や事故もなく、良好な生残率で 5~ 6センチ(ふ化時の約 20倍)に育ってくれています。体はすっかり銀色で、顔つきはカタクチイワシづらです。このくらいになると体も丈夫になり、水槽内をガンガン掃除したり、柔らかいネットですくっての移動も可能となります。

先日、先に育成をスタートした左側の水槽の魚を入れ替えました。今回育てた魚はバックヤードで引き続き育成します。全て「飼育下五世」なので、あわよくば成熟まで持っていき、「飼育下六世」を産ませられたらと思っています。

展示に新しく入れた卵も無事にふ化して、きょうで生後 10日となります。まだまだ小さいですが、オタマジャクシみたいだった姿から、かなり魚らしい姿になっています。魚の周りに無数に漂っている粉粒は、餌となるワムシです。
この時期のシラスたちは食欲旺盛で、四六時中食べています。一方で最もデリケートな時期でもあり、気が抜けませんが、このまま無事育っていってほしいものです。

ということで、現在シラスサイエンスでは、生後 3か月以上の幼魚と成魚、生後 2か月以上の幼魚、そして小さなシラス(仔魚)がご覧いただけます。ご来場のたびに展示魚の姿やサイズが移ろっていきます。ぜひお楽しみください。


ふ化後10日

相模湾ゾーン

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