2017年07月09日
トリーター:北嶋

グソクムシ

水族館では人気が高く、展示から外せない生き物がいくつかいます。
そんな生き物のひとつに「グソクムシ」の仲間がいます。
子どもの友だち「ダンゴムシ」や磯の嫌われ者「フナムシ」の仲間です。

武者が着る鎧の足に付ける部分「具足(ぐそく)」が名の由来で、見るとなるほどな、という姿形です。
気持ち悪いけど気になる、といって水槽の前にはよく人だかりができています。
日本最大級の「オオグソクムシ」と世界最大級の「ダイオウグソクムシ」は、“えのすい”にもいますが、おそらく日本のほとんどの水族館で見られるのではないでしょうか。
このグソクムシの仲間を新たに展示始めました。
グソクムシの仲間には「ウオノエ」とか「タイノエ」という、魚などに憑りつくタイプがいくつかいるのですが、「ウオノエ」などは夫婦で魚の口の中にいる面白い生活をおくっています。
新しく展示に出した種は、時々魚の体表に憑りついて体液を吸う生活を送るタイプです。
この種の名前は、はっきりしていません。
昔々に学名も和名もつけられたようなのですが、海外の種とごちゃごちゃしており、正確な名前はこれです、といえない状況なのです。
新しい名前がそのうち付けられるのではないでしょうか。
黒いアイマスクをつけているような目が印象的です。
深海Ⅱでみなさまをお待ちしています。


深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

RSS