今からちょうど 1週間前の 7月 10日(月)に、トラフザメの雄が新しくサメ水槽に仲間入りしました。みなさんは、気付きましたでしょうか??
現在トラフザメは 3頭になっています。
以前から水槽に入っていた2個体は共に雌ですから待望の雄個体となります。この雄は 5月 17日(水)に水族館にやって来て、バックヤードの水槽で 2か月間、人の手から餌を食べるように馴らし、更にダイバーがウエットスーツで入ってもびっくりしないようにトレーニングをおこないました。
トレーニングをおこなうには訳があります。
まず、人の手から餌を食べるようにするのは、水槽に投入した餌を慣れている他個体が全て食べてしまい、この雄個体が食べられなかった時の緊急処置として手から直接食べることができるようにしておく必要があるからです。
ただ、今のところは我々の心配をよそに、投げ入れた餌でもじょうずに食べているようです。
そしてウエットスーツのダイバーに馴らすのは、掃除でダイバーが水槽に入ってもびっくりして水槽から飛び出したり、興奮して壁に追突したりしないようにするためです。
しかし、この雄個体は比較的のんびりやさんのようで、当初、強制給餌(口内に強引に餌を入れて食べさせる処置)を 2回ほどおこなった後には、自分から食べるようになりました。更に水中でダイバーに保定されていても、目の前に餌が来ると、何事もなかったかのように食べるのです。