2017年09月19日
トリーター:冨永

環境水槽の仲間たち

出口付近にある環境水槽には、キンギョハナダイやケラマハナダイなどのハナダイの仲間がくらしていますが、ここ数か月の間に新しい魚たちが仲間入りしています。

ナンヨウツバメウオ

昨年、近くの漁港で採集した個体です。水族館にやってきたときにはまだ小さく枯葉にそっくりでした。キッズ水槽、季節来遊漁水槽ですくすくと成長し、広々とした環境水槽にお引越ししました。
各水槽にいる間にみなさんに見ていただけたようで、環境水槽にデビューした時には、「ここにいたのね!」と嬉しいお言葉をいただきました。これからどんどん大きくなりますので成長が楽しみです。
キッズ水槽の頃のナンヨウツバメウオ

ヒゲハギ
水族館にやってきたときには、ちょっとおどおどとしたところがあり心配でしたが、環境水槽では自分のペースでゆったりと過ごしています。マイペースすぎて、夕方、まだ照明が明るくてもヤギにつかまってお休みモードになっていたりします。そんなところも愛らしいですね。

ソウシハギ
成長すると全長 70cmほどになるカワハギの仲間です。環境水槽のソウシハギはまだ30cmほどですが、かなり食欲旺盛で餌をとるのがとてもじょうずです。ソウシハギが食事モードになってしまうと、マイペースなヒゲハギにご飯をあげるのが一苦労です。

イシガキフグ
先日環境水槽にデビューしたばかりです。顔はおっとりしていますが、神経質なところもあり、心配で毎日ちょこちょこ見守っています。
イシガキフグはハリセンボンの仲間です。ハリセンボンと見比べると体色も顔つきも違うので見分けはつくのですが、ネズミフグ(入口を入って左側の水槽にいます)とはそっくりです。よ~く見てみるとイシガキフグはネズミフグに比べて針棘が短く、数も少ないです。みなさんぜひ、両種を観察して違いを見つけてみてください。

水槽でくらす魚たちが成長していくことはとても嬉しいことです。少しでもくらしやすい環境をつくれているのかなと思うとともに、この環境でくらすために魚たちも一生懸命に適応してくれたのかなとも思います。そう思うと、大きくなってくれて良かったという想いとともに、成長してくれてありがとうという気持ちになります。
個性豊かな環境水槽の仲間たちの成長をみなさんぜひご覧ください!

えのすいeco環境水槽

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