2017年11月08日
トリーター:伴野

「パーシー」観察

みなさん、こんにちは!!
きょうはブリーディング・プールでおこなっている「パーシー」の観察についてのお話です。

「パーシー」は、今年の 5月 7日に誕生したバンドウイルカの男の子です。
産まれて約半年、すくすくと成長してくれています。
[今年 5月に誕生したオスのバンドウイルカ 愛称は「パーシー」に決定!]

この半年間、私たちはあることを行っています。
それは交代で一人のトリーターがつきっきり「パーシー」を観察し、その行動を詳細に記録することです。
初めのうちは毎日観察をおこなっていましたが、「パーシー」を安心して観察できるようになった頃から徐々に頻度を減らし、現在は毎週木曜の午前中におこなっています。(作業の都合上曜日が前後することもありますが・・・)

そして今回の観察からはある 2つの行動をより詳細に記録をするようになりました。
それは
1. 呼吸の回数
2. 授乳の回数
以上の 2項目です。

1. の呼吸の回数は、5分間で何回呼吸をしているかを 1時間に 1回測定しています。
2. の授乳の回数は、観察中に見られた授乳の回数を、その秒数とともに測定しています。

なぜ、この 2項目を測定しているのか。
それは日頃から「パーシー」の状態を把握し、万が一何かあった際すぐに異変に気付けるようにするためです。
他のバンドウイルカたちは健康管理のためにトリーターに協力をしてくれるので、体温や体重を測定することができたり、採血をして血液を調べたりすることができます。

ですが、「パーシー」はまだまだこれらのことができません。
そこで今からでもできる、何か「パーシー」の健康の指標となるものはないか、と考えて、この 2つの項目の測定を始めました。

測定を始めて約半年、なんとなくの傾向が見えてきました。
例えばこの半年、呼吸の回数は 5分間に約 13.1回でした。
(もしお時間がある方はご自身で測定してみるのも面白いかもしれません)
これが一つの指標になるかもしれませんね。
これよりも回数が異常に多かったり少なかったりしたら要注意かもしれません。

言葉が伝われば、身体のどこどこが痛い、熱がありそう、など教えてくれますが、「パーシー」はそうではありません。
今後も「パーシー」が元気で過ごしていけるよう、トリーター一同しっかりと観察していきたいと思います。

観察中はブリーディングプールの前をロープパーテーションで仕切らせていただいております。
みなさまにはご迷惑おかけいたしますが何卒、ご了承ください。

それでは、本日はこの辺で失礼します!!

イルカショースタジアム

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