2017年12月08日
トリーター:小谷野

今週のおすすめ「鉱物を作る生き物」

逗子沖サンゴの水槽逗子沖サンゴの水槽

今週のおすすめはバイオミネラリゼーションを行なう生物です。
バイオミネラリゼーション = 生物が鉱物を作ること。
たとえば、サンゴの骨格(白い石みたいな部分)や貝殻が海の生物が作る鉱物です。

相模湾ゾーン 逗子沖サンゴの水槽
ここで展示しているサンゴは体内で「針骨」を作ります。
外観からはわかりませんが、小さな 1mm以下の粒々が大量に体の中にあって、体を支えているといわれています。
その粒々の形は種によって形が違い、同じ種でも部位によって形が異なります。
ちなみに水槽内に自然に生えてきた海綿類も同じく針骨をもっています。
目には見えませんが、ここに棲んでいる有孔虫の殻もバイオミネラルです。


タッチプール


アコヤガイ

ひそかにいる(真珠を作る貝)の貝殻と真珠がバイオミネラリゼーションの賜物です。
アコヤガイの内部に石などの異物が入ると、その石で内臓を傷つけないように貝がその石の周りに層をつくっていき、真珠になります。
近くにいるヒトデやナマコも「骨片」を体内にもっています。

そのほかサンゴの骨格、クラゲの平衡石もバイオミネラリゼーションの産物です。
生物が鉱物を作れるなんて不思議ですね!

タッチプール

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