「餌を食べているところが一番おもしろいね!」
先日、天皇陛下と秋篠宮殿下がご研究されたハゼやナマズを展示している「今上陛下のご研究」で、小さな魚たちに「おやつ」を与えているときにお客さまがおっしゃっていました。
確かにそうですよね。動物が何かを食べている姿は理屈抜きにおもしろいものです。動物が餌を食べる姿を見慣れた私も動物園に行くと、「お~食ったよ! すごいね!」なんていって見ていますからね。「動物が何かを食べる」という行為はどんな人も引き込む魅力があるのでしょうね。
多くの水族館でも動物園と同様に“餌やりタイム”があり、一つのショーになっていますよね。ただ、ここ新江ノ島水族館には魚の餌やりのショーはありません。
残念に思ったあなた、そんなことはありませんよ。私からすると「ショーという枠にとらわれず給餌や解説が自由にできる」というものです。少人数のお客さまを相手にじっくりお話ししながら解説ができますので、ショーにはない楽しみ方ができるかと思います。私も楽しいですしね。餌を持っている飼育員を見つけたら、ぜひ気軽に話しかけてみてくださいね。
さて、肝心の魚のエサの時間ですが、2017年 12月現在では基本的には月水金の週 3回。サメは少し多い木日以外の週 5回。「食い溜め」ができない小さな魚たちは月水金の餌に加えて毎日「おやつ」を与えています。
時間は未定ですが、月水金の餌もサメの餌も順調ならば午前中に与えることが多いと思います。各所で給餌していると思いますので、早く来館された方は注目してみてくださいね。
一方「おやつ」は曜日関係なく毎日与えていますのでご覧いただけるチャンスも多いかと思います。おやつは黄色や白色の「絵の具バケツ」に入れて持ち歩いていますので、館内でもすぐに見わけも付くかと思います。
「おやつ」は午後 3時から 4時頃の間に与えることが多いのでこの時間を狙ってみてください。私のチームでは白色の「絵の具バケツ」を持ってハゼ・ナマズの「今上陛下のご研究」で与えていることが多いと思います。普段はおとなしい魚もこの時間だけは感情むき出しに餌を食いに来ます。
少し「今上陛下のご研究」のメンバーを紹介すると、
「まるで揚げ物!? 水を飛び散らせ暴れ食うゴンズイ」
「食べた餌がスケルトン、トランスルーセント」
「まるで掃除機! ドラゴン感はまるで無しのバキューム食いのドラゴンフィッシュ」
「心のダムが大崩壊、狂乱の舞姫ツブテナガエビ」
などなど。普段とは一味違った姿をお楽しみいただければと思います。
今週はできるだけ私が餌を持って館内に出てみたいと思います。
館内でお会いしましょう!