2018年01月26日
トリーター:樋口

今週のおすすめ

フウセンウオフウセンウオ

みなさんこんにちは!
今週のおすすめ生物をご紹介します。

ダンゴウオ

ダンゴウオファンのみなさま、お待たせしました。
今年も夜の海に繰り出し、採集してまいりました。
例年は 2人で行きますが、今年は有志が集まり 4人で採集に行きました。
単純に考えて、探す目が 2倍、出会える確率も 2倍!!
期待が高まります。

防寒対策としてもこもこに着込んで、胴長を来て、いざ出陣です。
頭にはヘッドライト装備です。
完全に怪しい集団です。
やや風があったので箱メガネを使って水中を探します。効率は大幅ダウンですが仕方ありません。

1時間経っても 1匹しか見つかりません。
あまり遅くなりすぎると終電がなくなってしまうので、諦めモードで来た道を戻りつつ、手前の磯を見ながら帰ることにしました。
・・すると・・
「あれ!ダンゴウオだ!」
と立て続けにゲットです!
寒いのに頑張った甲斐がありました!
体は冷え冷えですが心はほくほくで帰路についたのでした。

冬限定のかわいいおだんごダンゴウオ。
スズキ目ダンゴウオ科で学名はLethotremus awae
学名のawae というのは千葉の安房が由来だそう。
泳ぐのが苦手なので、腹ビレが吸盤に変化していてぴたっとくっついて生活をしています。
小さな甲殻類などを餌にしています。
寿命は短く、1年ほど。何回か産卵すると死んでしまう個体がほとんどです。
飼育水温は 7~ 12℃。暑いのは苦手ですが水温は低い分には大丈夫そうです。
ちょっと色は地味ですが、飼育をしていると色鮮やかになることも!(過去、茶色の地味ダンゴが綺麗な緑色になったことがあります。)

正面顔がおすすめです。
かわいいですよ~
(ちょっとシャイなので水槽の端っこにいることが多いです。)
[冬のアイドル 小さなお団子みたいな魚「ダンゴウオ」展示開始]

フウセンウオ
そして同じくダンゴウオ科のフウセンウオも展示開始です!
なんとこちらは“えのすい”生まれ!

まだ幼魚でやや小さいのでスーパーボールくらいの大きさでしょうか。
岩にわらわらとくっついています。
ダンゴウオより大きいので兄貴分みたいでかわいいです。
“太平洋”に展示していますので、ぜひダンゴウオとフウセンウオ合わせて見にいらしてください!
[北の海のアイドル!“えのすい”生まれの「フウセンウオ」たち]

冷たい海のおだんごたち、癒やされますよ~!

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