2018年05月25日
トリーター:櫻井

クラゲとの共生

クラゲ担当になって 2か月が経とうとしていますが、未だにクラゲの未知数なことにとまどっています。
本当に、扱いに困ってしまいます。魚とは全然違うんですよね、何もかも。
魚ではタブーなこともクラゲでは平気だったり、逆に魚では普通におこなっていることがクラゲでは致命傷になってしまったり。
魚類飼育の常識が通用しないので、ゼロからのスタートよりも混乱を招いているぶん大変です。
わけがわからない生物です、クラゲは。だからでしょうか、クラゲの魅力にどんどん魅せられて行ってしまいます。

魚担当だった頃から、魚と一緒にクラゲを混泳させられないだろうかと思っていました。
今度はクラゲと一緒に、魚を泳がせようとしています。
魚だけではなく、他種のクラゲ混泳や、魚以外での生物混泳など、次世代型のクラゲ展示を目論んでいます。

クラゲ飼育のベテラン Kトリーターは、前々からジェリーフィッシュライダーの展示に取り組んでいました。。
ジェリーフィッシュライダーとは、名の如くクラゲの背に乗って生活の一時期を送る生物のことです。
主に、エビの幼生などが有名です。

当館では、ウチワエビの幼生、フィロゾーマ幼生がミズクラゲの上に乗りながら生活を送っています。
実は上に乗りながらミズクラゲを食べちゃってるんですけどね・・・。
以前も展示したことがあるのですが、この度ひさびさの展示となりますのでぜひジェリーフィッシュライダーをご覧ください。

今回は広島大学、水産増殖学研究室の若林先生ご協力のもとの展示となりました。この場をお借りして若林先生に御礼申しあげます。

クラゲとの、さまざまな共生の形を試行錯誤しながら、私もクラゲと共生していく生活を送っていこうと思っています。

※ウチワエビのフィロゾーマ(ジェリーフィッシュライダー)の展示は 6月 19日(火)をもって終了しました。

クラゲサイエンス

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