2018年05月24日
トリーター:羽田

「ヒミコ」の採血

採血風景採血風景

きょうはオタリアの「ヒミコ」の採血についてのお話しです。
動物たちの健康管理のために、“えのすい”では月に一回血液検査をおこなっているのですが、血液を採取するためには、もちろん 針を刺さなければ採れません。
アシカの採血ってどこからするんだろう?と思う方もいると思うのですが、絶対にここから!という部位は決まっていないのです。
血管があり、針をさせる部位だったらどこでもOK。
今まで“えのすい”のアシカたちは、全頭、後ろ肢から採血をしていました。
ですが、後ろ肢の血管は細く、針を刺しても血管に当たらないことがあります。
なので、後ろ肢の血管に当たらなかった時、他の部位からも採血ができれば血液を採れる確率があがるので、「ヒミコ」は腰からの採血にチャレンジしました。
腰には太い血管が走っているのですが、後ろ肢に針を刺すより痛そう。という勝手なイメージがあったので、今までチャレンジしてこなかったんです。
腹ばいの姿勢でずっと動かずにいることは得意だった「ヒミコ」。
その状態で腰に楊枝を当てたり針金を当てるという、針を刺すのと似たような刺激を与えてトレーニングをしていきました。
トレーニングは意外にもスムーズに進み、針金を強めに当てても嫌がることはなかったので、実際に針を刺しての採血を行ってみました!!

初めて針を刺す時はトリーターの方が緊張するのですが、「ヒミコ」はいたって落ち着いていて、なんと針を刺してもトレーニングの時と同様にものすごく落ち着いていました。
そして見事血管にも当たり、血液も無事に採取できました!!!!!
“えのすい”で腰から採血をしたのはおそらくこれが初めて。
アシカたちの健康管理の技術を一歩前進させることができました。
これも適切なアドバイスをくれたり、一緒にトレーニングをしてくれたトリーターたち、見た目では見えない血管に当ててくれた獣医、そして何より頑張ってくれた「ヒミコ」のおかげです。みんなに感謝します。

振り返ってみると、トレーニングの初期から実際の採血まで、常に「ヒミコ」は落ち着いていました。
もしかしたら私の勝手なイメージが間違っていて、後ろ肢より腰の方が痛みが弱いのかもしれません。
ですが、以前は警戒心が強くて新しいことにチャレンジすることが苦手だった「ヒミコ」。昔の「ヒミコ」だったらここまで順調にいかなかったと思います。
こうやって成長してくれたこと、とても嬉しかったです。

他にも採血できる部位はあるので、焦らずトレーニングをして、アシカたちの健康管理の技術を高めていきたいと思います。

イルカショースタジアム

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