2018年05月29日
トリーター:樋口

江の島周辺からやってきた魚たち+もぞもぞ

シロギスシロギス

みなさん こんにちは!

最近、漁師さんの定置網にかかって“えのすい”にやってきた魚をご紹介します。
(江の島周辺の漁師さんは珍しい魚、展示に良さそうな魚がとれると連絡をくださいます。いつもありがとうございます!)

1. シロギス (写真上)
透き通るような白銀の体色ときらりと光る目が綺麗な魚です。
先日から漁港水槽(湘南港)に展示をはじめ・・・ましたが、早速イセエビが数匹捕食してしまい、Kトリーターが悲鳴をあげているところです。
てんぷらにするとおいしいですよね!
イセエビの気持ちもわからなく・・・。
と言いたいところですが、水族館なので活き活きと泳いでいる姿をお楽しみください。
普段食べている魚も生きている姿は意外と見られないかと思います。
ぜひ、上品さを感じるシロギス、観察してみてください。

2. キンチャクダイ

以前から相模湾大水槽に数匹展示していますが、また最近漁師さんから立て続けに“えのすい”にやってきたので改めてご紹介です。
私はキンチャクダイ科推しですので。

温帯域に生息しており、相模湾で見られる数少ないキンチャクダイ科の魚でもあります。
大きさはキンチャクダイ科の中ではやや小さめの 20cmほど。
幼魚期は全く体色が異なり、黒字に黄色のラインが入っています(えのすいのキンチャクダイは全て成魚です)。
ハーレムを形成するとされており、大水槽でも 3~ 4匹がまとまって岩の表面などをついばむ姿が観察できます。
この仲間は雌性先熟(メスからオスへ)の性転換をすると言われていますが、外見での雌雄判別はほぼ不可能です。
前鰓蓋骨の後下縁にある棘が長いほうがオスという話もありますが、複数匹を比較しないと分からなさそうです。
大水槽のキンチャクダイたちは状態もよく、ハーレムも形成してそうですので産卵しないかなぁと楽しみにしています。
大水槽の丸い窓あたりによくいますので、探してみてください。

おまけ
漁師さんからいただいた魚ではないですが、かわいい写真が撮れましたのでちょっとご紹介。
環境水槽(出口付近の水槽)にひっそりとクマノミが仲間入りしました。
まだ小さい個体ばかりでもぞもぞとサンゴイソギンチャクにうもれる姿がかわいいですよ。
ちなみにクマノミは雄性先熟(オスからメス)の性転換をします。
くねくね泳ぎはワギングといって、自分を有毒生物に見せるための泳ぎ方だそうで。

相模湾ゾーン

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