ごはんの時はとっても賑やか!(細かい点々が魚のごはん)新江ノ島水族館の魚たちは、1週間のうち、月・水・金にがっつりごはんを食べますが、それ以外の火・木・土・日は、まったく食べないか、おやつ程度の物を食べます。これは、自然界でも毎日満腹のごはんにありつけているとは限らないので、バラつきを付けているのです。
そこで今回は 1週間のうち、最も多く与えている“ごはん”についてのお話をしますね。
それは、前記された「おやつ程度の物」になるわけですが、月・水・金の午後と火・木・土・日の午前と午後に与えています。
魚たちの「おやつ」
写真の冷凍ブラインシュリンプは、小さなエビのような物で 1.0センチに満たない大きさです。生ブラインシュリンプは、まさしく生きた状態で、卵からふ化したばかりの 1.0ミリほどの活発に動くプランクトンです。冷凍アカムシはいわば「ボウフラ」です。
冷凍ブラインシュリンプは主に海水魚に、冷凍アカムシは主に淡水魚に与え、生きたブラインシュリンプは、産まれたばかりの稚魚のほか、体や口の小さな魚に与えています。
もちろん冷凍されている物は水に入れて解凍した状態で与えます。
ですから、容器の中には水が入っているように見えるのです。これをスポイトで適量を吸い取り水槽内に滴下、注入して与えます。
写真の物は白い容器なので「白バケツ」、もう一つ黄色い容器の「黄バケツ」があります。それぞれ与える水槽のエリアが違っています。
水槽上からご飯を与えています。
水槽のフタが開くと「待ってました!」といわんばかりに、魚たちが寄って来ます。
わかっているんですね~。
そのご期待にそえるようにごはんを入れてあげると、一心不乱についばんで食べます。
ただし、大型魚の口には小さ過ぎるので“おあずけ”のような状態になりますが、周りの小さな魚たちが食べているのを見て、がまんできないのか?時々その大きな口で一気に吸い込むように食べる子もいます。
このごはんは、タイミングが良ければガラス越しに与えている所を見ることができます。
さらにお客さまのエリアでも水槽のフタを開けて与えています。
白か黄色の小さなバケツを持った飼育スタッフを見かけたら、声を掛けてみてください。
その時々の魚の調子や特徴なども教えてくれると思いますよ!