今年の5月末から、ウミガメの浜辺で夜な夜な上陸をしては、徘徊している足跡がありました。
足幅や尻尾の跡などで推測したところ、おそらくその足跡の主は、アオウミガメの「ノンキ」です。
「ノンキ」は 2013年にふ化した子ガメたちの母親です。
これはもしかして産卵した?!と期待が高まります。
実は昨年も産卵しました。
しかし残念ながら卵の中身はまったく発生せず、ふ化には至りませんでした。
上陸跡から卵を産んでいないかを探します。
上陸しても産卵していないこともあれば、産卵していてもじょうずにカモフラージュをするので、卵を見つけ出すのは結構大変です。
卵探しの経験値が高い人は簡単に見つけられるのですが、いかんせん、このあたりは野外でも産卵件数が少ない地域ですし、その技(?)の達人になるための経験が足りているトリーターはいません(と思う)。
怪しいところを掘ります。
暑い中結構な重労働で、開館前からへばることもしばしば。
でも卵はなかなかみつからず。
6月 15日、この日の朝も上陸跡が。
当直で夜に見回りをしていたKKメトリーターが、「ノンキ」が砂浜を徘徊していたのを目撃していたとのこと。
砂浜を探ります。
掘り当てました!卵です。
結構な数がありそうですが、動かさずにここでようすをみてみようと思い、掘り出さずにそっと埋め戻しました。
産んでいても発生が進むかどうかはまだ分かりません。
数日後、卵の中のようすがどうなっているか、光を透かして確認してみました。
血管ができている!
いくつかの卵は発生が始まっています。
今年は行けるかも・・・
子ガメに会えるのが楽しみです。
わくわく・・・。
つづく。