2019年04月19日
トリーター:山本

今週のおすすめ

ウラシマクラゲウラシマクラゲ

暖かい日が増えてきましたね。寒いのが苦手な私はウキウキです。江の島の周りでもすっかり春のクラゲたちが現れ始めました。これから採集できるクラゲの種類もじわじわと増えてくるので、とっても楽しみです。それでは今週のおすすめです!

ウラシマクラゲ

ヒドロ虫綱花クラゲ目に属します。大きくても 3cmほどですが、このグループの中では結構大型のクラゲです。コロコロした丸い傘から 4本の触手を伸ばしてぴょこぴょこと泳ぐ姿がとってもかわいいです。
一般的には春に出現しますが、江の島の周りでは 12月くらいから出現することがあります。
最近ふと気がついたのですが、江の島周辺で毎年出現するクラゲの中で、ウラシマクラゲは特に安定して出現する種だなーと思います。というのも、毎年出現するギヤマンクラゲやアンドンクラゲは、年によって多かったり少なかったり・・・それに比べ、ウラシマクラゲは、今年は少ないなーと思うことがありません。まさに江の島代表のクラゲといってもいいのではないでしょうか。
そしてもう一つ、このウラシマクラゲについて、ちょっと面白いことに気がつきましたので、またどこかで詳しくご紹介したいと思います。クラゲサイエンスで展示しておりますので、ぜひご覧ください!

コノハクラゲ


ヒドロ虫綱軟クラゲ目に属します。今“えのすい”で展示している種の中では「ギヤマンクラゲ」や「シロクラゲ」と近い種類のクラゲです。形がなんとなく似ていると思いますが、いかがでしょう。
日本の結構いろいろな場所で採集できるようですが、そのクラゲの形態から「北日本型」「南日本型」・・・のように 4つの型に分けられているそうです。詳しく知りたい方はぜひ調べてみてください。
このクラゲは、生活史がとても興味深いクラゲです。なんと、ポリプはムラサキイガイなどの二枚貝の中で生活をしています。貝の中から小さなクラゲが出て来て、餌を食べて大きくなります。
個人的に、コノハクラゲはクラゲの中でもトップクラスの美しさをもつクラゲだと思っています。透き通った傘、蛍光緑の生殖腺、8本の触手のバランスの良さ・・・たまりません。
春から夏にかけて、この時期だけのクラゲです。ウラシマクラゲと同様にクラゲサイエンスで展示をしておりますので、ぜひじっくりと観察してみてください。

超巨大アメフラシ

初めて見た時に思わず「でかっ!!!」と叫んでしまいました。私が今まで見た中でいちばん大きなアメフラシが“えのすい”にやって来ました。例えるなら子犬や子猫ほどの大きさです。
アメフラシの触り心地はたたでさえ気持ちいいのに、このサイズだとそれはもう・・・! 動いている時の迫力も凄いです。
タッチプールにいますので、触りに来てくださいね!

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