2019年05月10日
トリーター:今井

今週のおすすめ

アメフラシの卵塊アメフラシの卵塊

産卵の一覧

タッチプールのアメフラシ

ラーメン玉のような卵塊で、昔から岩肌に付着しているものを「海ぞうめん」と呼んでいました。細い管の中に黄色い粒々がたくさん詰まっていますが、それは卵を包む殻で、さらにその中に数十個の卵が詰まっています。透けていて、肉眼でも見える可能性がありますので、じっくりとご観察ください! タッチプールではざるに回収して触ってもらっています。

沿岸水槽のコウイカ類


水槽内の擬岩やヤギの骨格に白い卵がたくさん付着しています。一粒は 3㎝に満たない尖ったブドウのように見えます。親イカがペアで寄り添いながら、現在も産み付ける作業が続いています。ゆっくりに見えても卵をくっ付ける瞬間は素早くて見えないと思います。8本の腕で支えながら、2本の器用な触腕でスッと刺すような仕草です。

深海ゾーンのタカアシガニ

数か月前に脱皮に成功した個体が卵を腹に抱えています。日中に交尾も確認しているので、おそらく受精卵と思われます。卵が母ガニの腹側にあって水槽内も暗いため、ご覧いただけるのはガラス面近くにいる場合に限られますが、卵の面倒をみるために大きく腹を広げていることがあり、その時がチャンスです。

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