2019年07月10日
トリーター:樋口

ヒカリノサカナ

本日は光ることで有名な「ヒカリキンメダイ」をご紹介します。

光りを発する発光魚は何種類か知られています。
中でも水族館でよく見られ、最も光っているのがよくわかるのは、ヒカリキンメダイでしょうか。

ヒカリキンメダイはヒカリキンメダイ科に属していて、発光魚として知られています。
一見すると、眼がピカピカ点滅しているように見えますが光っているのは眼ではなく、眼の下にある楕円形の発光器です。
発光器には発光バクテリアが共生しており、バクテリアが発光することで光を発します。

残念ながら死んでしまった個体を解剖した際に発光器を観察したところ、発光器はペラペラとした膜のようなものでした。
発光器を回転させ、発光器前の蓋を開閉させることで光を点滅させています。

光は仲間同士のコミュニケーションや、餌を探すのに利用していると考えられています。
暗くしても光っていなかったり、給餌の際は光の点滅がやや早くなったりと光を使い分けているようです。

暗闇の中で仲間とコミュニケーションをとるために光を利用しているなんて、ちょっとロマンチックですよね。
ぜひ、ヒカリキンメダイをご覧になっていただき、彼らが仲間とどんな会話をしているのか思いをはせてみてはいかがでしょうか。

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