2020年04月25日
トリーター:唐亀

休館中の変化

現在、新江ノ島水族館は休館中なのですが、動物たちはみな元気に過ごしています。
が、お客さまのいない館内が続き、多少の変化がみられる動物たちも実はいるのです。

まず、チゴガニやオサガ二がいる干潟水槽(写真 上)。
おか場の上ではチゴガニがダンスをしたり、はさみで泥の上の小さな食べ物をついばんでいるのですが、ここ最近、やたらに警戒心が強くなり、近づくと一斉に巣穴に飛び込んでしまうのです。
以前ならのぞき込んでも平気な顔をしていたのですが、まるで自然のフィールドで見るカニたちの動きそのものです。

シリヤケイカも変化がありました。
館内通路を歩いてシリヤケイカの水槽の前を通ると、顔色を変えて逃げてしまいます。
イカは瞬時に体色を変化させます。しかも両方の眼をこちらに向け、イカ的な正面をこちらに向けて顔色も変えれば、目も白黒させるので大変面白いのです。


タイミングによっては二度見することもありますが、かなりの驚きようです。
やはり今までお客さまが往来していたガラス越しにほとんど人影がなくなり、静かな環境に慣れてしまったのでしょう。

一方では相模湾大水槽のモノドン(イシガキダイ)やラックス(ウツボ)、チルチル(ヒラニザ)といったうおゴコロのメンバーたちは相変わらずのようす。
毎日 2回行っていたダイビングショーが無くなり、1日に一回程度潜ってくれていますが、段々人から離れていってしまうのではないかと思っていたのですが、魚たちも中々侮れない記憶力だと改めて感心させられました。

相模湾ゾーン

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