顔を正面から見ると、眼の上から斜め後方に向かって、漢字で「八」の字のような、黒い帯模様があることから「かんぱち」。
今月紹介するのは、ブリの仲間でも最も高級魚として知られるカンパチ（ Seriola dumerili ）です。

南日本から九州沖縄にかけての沿岸に生息して、最大150㎝以上にまで成長します。
ブリの仲間で最大級のカンパチは、九州、沖縄や小笠原などの南の島では、大物釣りのターゲットとしても人気です。

なんといっても旨味のつまった刺身は最高で、焼き物にしてもおいしいです。
高速遊泳が得意なハンターであるカンパチは、脂がのった小魚をたくさん食べているからでしょう。
大型になってもおいしいのですが、食物連鎖の頂点に近いカンパチは、獲れた海域によって、毒化していることがあるので注意が必要です。

南からの暖流の影響をうける相模湾には、若い個体が小魚を追って、初夏から秋にかけて回遊してきます。
相模湾では、定置網で漁獲される他、観光地引網にもブリやアジなどに混じって入ることがあります。
昨年なぎさの体験学習館で開催した地引網のイベントでも、カンパチ姿が。
相模湾の恵みに感謝して、みんなでおいしくいただきました。

カンパチは、荒磯をイメージした「出会いの海」で展示をしています。
臨時休館中のYouTube LIVE配信「貸切えのすい」でご覧いただけますので、同居しているブリと顔の違いを見比べてみてください。
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、外出自粛が続いていますが、家でできる楽しみとして、魚料理にもチャレンジしてみてください。

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[ 【新江ノ島水族館LIVE配信】知っておいしい相模湾ゾーン ]

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［2020/03/30　相模湾旬の魚図鑑 3rd season その3 チダイ］
［2020/02/29　相模湾旬の魚図鑑 3rd season その2 ワカメ］
［2020/01/29　相模湾旬の魚図鑑 3rd season その1 ヒラメ］