2020年11月07日
トリーター:今井

緊張のひと時

相模湾大水槽は水量約 1,000トンの大きな水槽のため、トリーターがみんなでメンテナンスをしています。

朝一番には、当番制で一名が潜水しながら、水中の塵が付着したアクリルガラス面の清掃をしたり、大きな魚に捲られた砂利を均したりして、開館の準備をします。
エイやウツボ、サメなどは、警戒心を解いてくれているので、水中で多少ぶつかってしまっても、すぐに人間をかわして、何事もなかったように泳ぎ去ってくれます。

そんな中、浅瀬に区切った 2つの水槽(出会いの海・タイドプール)いるハオコゼは全長 8㎝以下の大人しい魚ですが、強い毒棘を持っているのでぶつかると危険です。また、彼らも普段は手から餌を食べるほど慣れているのですが、このメンテナンス時にトリーターに踏まれたら命に係わりますので、警戒して身構えています。

まるで、水底の一部のように・・。

毎度の作業で?ハオコゼがいると分かっているのに?
刺されちゃう方がいるような?いないような?
恥ずかしくていえないようです!

だけど、ハオコゼにしてみれば、死ぬか生きるかほどの緊張だと思います‼

ですから、よ~く注意して手足を操るよう、みんな心がけています!

日常作業で、人と魚がお互いに緊張し合うひと時でもあります。

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