2021年07月15日
トリーター:堀内

展示更新情報!

本日太平洋(暖かい海)の水槽が新しくリニューアルしました!
これまでは、暗闇の中を光る「ヒカリキンメダイ」を展示していましたが、本日より暖かい海で生息している大型魚類の展示を始めました。
大型魚類と言っていますが、幼魚が多いため全体的な大きさはまだ少し小さめです。魚たちの幼稚園と言ったところでしょうか。
久しぶりに展示することになった「メガネモチノウオ」もそのうちの一種です。

メガネモチノウオ(眼鏡持之魚)
スズキ目ベラ科
学名 Cheilinus undulates
英名 Humphead wrasse


「メガネモチノウオ」と言ってもピンとくる方は少ないのではないでしょうか。別名「ナポレオンフィッシュ」と呼ばれています。知名度も高くとても人気のある種類です。
“えのすい”でも以前飼育をしたことがありますが、約2年ぶりの人気者の登場です。
暖かい熱帯海域に広く分布し、日本では沖縄や奄美、和歌山県でも生息していた記録があります。
眼の後に2本の黒い線があるのが特徴で、成長すると体色は青色に変化し2メートルを越える大きさとなります。
生まれた時はすべてメスとして生まれてきて、メスとして成熟した後、群れの中で一番大きな個体がオスに性転換をする種類です。オスになったメガネモチノウオは身体が青くなり頭のこぶが大きく膨らみます。

今回展示をしているメガネモチノウオは大きさがまだ30センチほどで、身体も小さく体色も青というより少し赤味がかった白っぽい色をしており頭のこぶも全く出ていないのでまだ子どものメス個体です。
クリっとした目と分厚い唇、大きな口が特徴で水槽に近づくとくりくりした目でこちらを見ながらすぐに寄ってきて、給餌をする際は大きな口を開けてご飯を食べます。とても大食漢でイカやエビ、魚の切り身などをもりもり食べます。
まだまだ小さなメガネモチノウオですが成長していき、いつかは2メートルサイズに!? これからがとても楽しみな水槽です!

今回この水槽リニューアルに向けてのようすを「新展示に向けて!」と題しまして班員みんなでシリーズ化してご紹介していきます。きょうの日誌では「メガネモチノウオ」をヒューチャーしましたが、他にも“えのすい”初展示の種類もいくつかいます。展示に向けての話と一緒にそんな魚たちの紹介もしていきます。
次回は「新展示に向けて! ~ヒカリキンメダイ大移動~」をお届けします。
どんなお話が聞けるのか、新しい展示が完成するまでの軌跡をお楽しみください。

太平洋

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