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えのすいトリーター日誌

2021.08.18 トリーター:石川

2021/08/18 フンボルトペンギンの羽

コンペイ綿羽換羽
コンペイ綿羽換羽

以前のトリーター日誌でも「2009/08/14 換羽期の特典!!」、「2010/08/22 まもなく換羽終了!?」、「2013/05/30 最後の1本・・・とってあげる×」、「2013/08/18 彼女が羽を嘴で~分けただ~け それがシビレルしぐさ・・・」と羽換りについて書いてきました。
他のトリーターの羽換りの日誌も含めるともっと多くありますが、羽換りを迎えると羽にまつわる話を書きたくなってしまいます。
今回は、最近ちょっと疑問に思っていることを書きますね。

ペンギンは海鳥ですが、他の海鳥って成鳥になるまでに羽換りがたくさんあるんです。
カモメの仲間を見てみると、幼鳥時期に幼鳥の羽模様で冬羽があり、その後幼鳥の模様の夏羽に換ります。そして若鳥(または亜成鳥)にかけて若鳥模様の冬羽、若鳥模様の夏羽がありその後ようやく成鳥の冬羽になり、生涯夏羽、冬羽を交互におこなうといわれています。
孵化したばかりの時の幼綿羽の時期を含めると成鳥になるまでに実に2年で7回羽換りをおこなうことになるのです。
同じ海鳥なのになぜペンギンは幼綿羽から幼鳥、幼鳥から成鳥の羽換りしかないのか?
また、冬羽と夏羽がないのか?
・・・いやいやいやもしかするとあるのかもしれない!という話なのです。

最近トリーターの間でフンボルトペンギンでは綿羽だけの換羽というのが決まった周期で行われているのではないかという話があがりました。
通常の換羽は最初の1本が抜け始めたところから最後の1本が抜けるまで目視で観察可能な換羽として記録しています。
このほかに、いつごろからか抜け始めて終わりもはっきりしない綿羽(表面の防水性の羽毛の下にある柔らかい羽)だけの換羽があるのではないかという話で、表面の羽毛の下に生えている羽なので記録していても、おおよそでしか抜け始めと抜け終わりが確認できません。
かなりの数が抜けるのですが、果たしてすべての綿羽が抜けているのかも確認できません。また、すべての綿羽となるとちょっと少ないような気もするのです。
通常の換羽が終わってしばらくするとこの傾向がある、というのはなんとなくわかっていますが、その始まりは通常換羽直後のものもいれば、通常換羽から1か月くらいを経てから始まるものもあるようです。
中には通常換羽と同時に換羽してしまっているものもいるように思えて、はっきり断言できないのです。
また、全く別の時期におこなわれている綿羽の換羽もありそうなのです。
これが全個体なのか、経験上ですが若い個体に多く見られているようにも思えるのですが、やはり定かではありません。

実はフンボルトペンギンの羽の話ではもう一つ気になることがあります。
鳥の仲間で、特に雌雄が同じ模様で、外見からは雄か雌かがわかりにくいものでは、紫外線の反射率の違いで、鳥たちが見分けているという話です。
カラスやツバメもそのように言われているそうで、実はフンボルトペンギンもそうらしいのです。
近年紫外線は人間の映像などでは有害?とされていて画像では紫外線をカットするフィルターがあらかじめ使われていたり、さまざまなところに紫外線除去効果が仕込まれています。
なのでそういった機器では記録できない!!まずそういったフィルターを外して、今度は紫外線を視覚的に確認できるフィルターを入れて、他の光線が当たらない環境で、ある程度強い紫外線を当てて撮影しないと画像には残せません。
視覚的に雌雄判定が可能ならと思い、数年前にフィルターと紫外線ライトで撮影を試みましたが明確にわかるものは見出せませんでした。

この話をふまえた上で疑問が湧いていて、それではいつから紫外線の反射率が違う羽に生えかわるのかというところです。
きっとその時がペンギン同士では「いっちょ前になったな!」って思える時なのでしょうが、2年目以降は成鳥の羽なので我々には態度でかろうじて幼さを感じることはできますが、見るからに「成熟した大人のペンギンになりました」というのはわからないのです。
単純に雌雄判別のためなら生まれたてのヒナから反射率が違っても良さそうですが、綿羽の時期に反射率が違うとは思えないので、外観でわかるカモメの仲間のように、亜成鳥から成鳥の羽へ換るときではないかと思うのです。
または徐々に紫外線の反射率が変わるのかもしれませんが、ぜひペンギン目線で見てみたくなります。

さて今回は不確かな話ばかりで申し訳ないのですが、フンボルトペンギンの羽について、まだまだわからないことをお伝えしました。
さまざまな見解もあると思いますし、どこかでもっと調べられているかもしれませんが、外観でわかるカモメの仲間の換羽でさえ、いまだに統一な見解は見いだせていないようです。
図鑑や書物はいろいろなことを教えてくれますが、長期間飼育を重ねていくと野生動物ではわからないことがどんどん増えていきます。
こういったことは野生のペンギンを観察していてもなかなかわかりづらいと思います。
そういった小さいことも記録して明らかにしていくことも私たちの使命だと思っています。

現在換羽期に血液データの違いがあることはわかってきていますが、通常の換羽と綿羽の換羽の違いを裏付けるほどではありません。また進展があればお伝えしたいと思います。

ペンギン・アザラシ


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