2021年10月11日
トリーター:水村

冬に展示したいクラゲを育てましょう!

“えのすい”では、年間を通して展示している「リクノリーザ・ルサーナ」。(以下:ルサーナ)
水槽にたくさんの個体がいると細かい動きもあって、それなりに大きいので、きれいなクラゲです。
照明の色使いがよいのか、足を止めてずっと眺めてる方も多く、先日はお子さまがずっと立ち止まって眺めている姿を見かけ、うれしくなりました!

この「ルサーナ」、10月初旬からエフィラを育てています!
もちろん、育てるからにはしっかり展示もしていきたいので、今後も報告はしていきます!


「ルサーナ」のポリプとエフィラ

まずは、タッパーに入っている「ルサーナ」のエフィラを採取して、別のビーカーへお引越しです。大切に育てたいので、水槽(ビーカー)のサイズも慎重に・・・


ビーカーに入っているエフィラたち

ここのビーカーで傘ができあがるくらいまで育てます。
もちろん、数が増えると狭くなるので、同じサイズのビーカーに移動するときもあります。


太鼓水槽に入っている傘のできた「ルサーナ」

どうでしょう、少し傘ができて大きくなってきたので、成長したクラゲのみ、ビーカーから水槽へ引っ越しです。
サイズの違う個体がいることで、餌が全体に行きわたらず、大きな個体ばかりが成長してしまうため、引っ越しが必要です。


傘ができあがっている「ルサーナ」


太鼓水槽に入っている「ルサーナ」

少しピンボケですが、傘ができ上がっていますね!

しかし、ここからが結構難しいところです。
というか、ここからがいつも私が難しいと思っているところです。
現在、育てている個体のいくつかは、傘がひっくり返ってしまうので、いつも目のつく場所に水槽を置いて、観察をしないとなりません。
現在は、クラゲの生産室で育成中です。
そして「ルサーナ」は塩分濃度に注意しないとならないので、「ミズクラゲ」や、「キャノンボールジェリー」と同じ塩分濃度にしてしまうと、クラゲがびっくりしてしまうのです。
そうならないように、いつも注意しながら換水をしています。

クラゲサイエンス

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