2021年10月16日
トリーター:笠川

砂の中からゾゾゾッと這い出る!?

10月31日はハロウィン。
あの世とこの世がつながり、夜に先祖の霊が家族に会いに戻ってくると信じられています。

しかし、悪霊も一緒にやってきて、悪さをするともいわれています。
そのため、みな、魔除けをしたり、仮装などをしたりします。
そんなハロウィンを彷彿させる、とっておきの生き物がバックヤードのクラゲ生産室にいます。
残念なことに展示でご紹介していなくて本当にすみません。

砂の中からゾゾゾッと這い出てくるさまは、まさにゾンビ!!と思ってしまいます。でも、安心してください。恐い生き物ではなく、とてもかわいらしい生き物です。
その生き物は、普段は砂の中に潜っていて、ごはんのにおいがしてくると砂から出てきます。
そのようすを動画で撮影しましたので、ぜひご覧ください。


元ジェリーフィッシュライダーの「オオバウチワエビ」の稚エビたちです。
先月まではテーマ水槽で展示をしていました。

前回の日誌(2021/09/22 食事)にも書きましたが、なかなかエサをあげるのが大変で、初めのうちは苦労しました。
ようやくよく食べてくれるようになりました。エサはアサリの内臓です。

以前は、ピンセットにビックリ!
エサにビックリ!
一匹がビックリして跳ねるとみんなビックリして全員パニック!!

落ち着くまでごはんを食べない。
食べても途中でフリーズする子。
ボーッとしていてなかなか食べない子。
こっちが諦めて片付け始めたころにウロウロし始める子。
クチャクチャして食べきらず終わりにする子。

世の子育てママさんたちの気持ちが少しわかりました。
何回かチャレンジするなかで、適切なもの、大きさ、タイミングがようやくつかめてきて、また稚エビたちも慣れてきたのか、いまでは勢いよくピンセットに食いついてきてくれるまでになりました。

普段クラゲを担当している者としては、こんなふうにリアクションが返ってくるとうれしいものです。
いつもは砂に完全に潜ってしまい、全くどこにいるかわからなくなってしまうので、あまり展示向きではないのですが、こんな一面もあるということを今回は動画でご紹介しました。

クラゲサイエンス

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