2021年10月19日
トリーター:山本

のくちるか

みなさんは夜光虫という生き物を知っていますか??
昨日と今日、江の島でクラゲに混じってこの夜光虫がたくさん採れました。展示は…クラゲじゃないのでなかなかする機会がないのですが、せっかくなので写真で紹介します。


なんと、初めて種として記載されたときは「クラゲの仲間」とされていたそうです…知らなかった…!学名はNoctiluca scintillansで、その属名から「ノクチルカ」と呼ばれることもあります。
「赤潮」を形成する原因生物の一つで、いろいろな分野で研究されています。“えのすい”の目の前の海「相模湾」では、主に春から夏にかけて大量に出現し、海を赤(というよりはオレンジ?)に染めます。地元の方ならその光景を見たことがあるかもしれませんね。
見た目は「透明な粒々」という感じで、シミコクラゲやコツブクラのような丸くて小さいクラゲとそっくり。夜光虫がたくさんいると、クラゲを見つけることの難易度がグッと上がります。


たくさん集めると、こんな感じでオレンジ色になります。



拡大すると、触手を発見しました! この触手をゆっくり動かして、餌を捕まえる…そうなんですが、捕まえているところを見たことが無いので、あんまり想像がつきません…。でも、1㎜もしないこんな小さな生き物たちが、海の中で食う・食われるの戦いを繰り広げていると考えると、壮大だなあ。

光ったり、いろんなものを食べたりと、夜光虫の生態はとても魅力的。いろいろ調べていたらどんどん興味が湧いてきました。自分の言葉で説明できるようになれたら、また紹介したいと思います。

クラゲサイエンス

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