2021年11月25日
トリーター:加登岡

帰ってきたぜ

どうどう帰ってきたようタイトルにしてしまいましたが、実はひっそり戻ってまいりました。何かというとサンゴトラザメです。私の好きなサメの仲間がまた1種展示として増えました。
サンゴトラザメは実は9月に一度展示していたのですが、同じ水槽にいたイトヒキアジに寄生虫がついてしまったため、治療として飼育水を汽水にする必要があり、一旦バックヤードに下げなくてはなりませんでした。そして、イトヒキアジの寄生虫もいなくなり、満を持しして再登場です。と言っても日中隠れてしまうことが多いのですが…

以前はオスを1匹展示していましたが、今回はメスも一緒に展示に登場です。このメスは6月には“えのすい”にはやって来ていたのですが、まだ赤ちゃんで小さかったため、バックヤードでモリモリご飯を食べて大きく育ったので展示することにしました。
ただモリモリ食べるのですが、のんびりしており、目の前にご飯を置いてもしばらくじっとしていて、突然何かにハッと気づいたかのように食べ始めます。同居の水槽にはイトヒキアジを始め、メガネモチノウオやホウキハタなどバクバク俊敏にご飯を食べていく魚ばかり。しばらくは手渡しでご飯をあげることになりそうです。

まだまだ2匹とも子供ですがいずれは繁殖できればいいなと思っています。ちなみにサンゴトラザメは卵を産むタイプのサメです。
岩陰にひっそりとしているかもしれませんが、気長に探してみてください。

[ サンゴ礁に棲むサメ「サンゴトラザメ」展示中 ]

太平洋

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