みなさんこんにちは! 八巻です!
無事「えのすいトリーターとさかなたちのふれあいタイム(以降ふれあいタイム)」デビューできましたーーー!とってもとってもうれしいです!
練習を始めたのが2022年10月10日、デビューしたのが先日2023年 3月27日です。途中、長期の航海や体調不良で練習を中断しなくてはならない時期もありましたが、基本的に出勤日は毎日練習を重ねてきました。年をまたいで約半年弱、練習を重ねた甲斐があるというもので、その喜びもひとしおです!
練習を始める前は魚たちとコミュニケーションが取れるということに疑念をいだいてもいましたが、練習を重ねるうちにその間違いに気づいていきました。
魚たちと一緒に泳ぐことはもちろん楽しいし、魚たちが積極的に遊びに来てくれるときはとてもうれしいものです。一方で、なかなか遊びに来てくれないこともあり、そんなときはがっかりするし、ショーとしておこなうからには、その遊べない時間をどう過ごして、どう表現したらよいのか、悩むこともありました。
しかし、たくさん遊べたときの喜びだけでなく、遊べないときの寂しい気持ちや困惑の気持ち、そのすべてがショーにつながるということを知り、反面それがうまく表現できずに前に進めない時期もありました。
そして年を越したころから、練習を重ねても、長期的な改善点はもちろん指摘をいただくのですが、どこをより良くしたらデビューに近づくことができるのか、自分の中でも消化しきれない日々が続いていたのです。
しかし、そんな中、演出家の先生と「ふれあいタイム」についてお話をする機会があり、その話を聞く中で目から鱗が落ちました!
この「ふれあいタイム」ではいったい何を表現したらよいのかという文脈で、「魚たちと泳ぐ姿を見たお客さまが、気持ちよさそう、とか、気持ちよかったー」という感想をもてることが大切とおっしゃっていました。一方で「魚を操っててすごい!」というような感想を与えてしまうのは違うのではないかとも付け加えていました。
簡単なことでした。気持ちいいと感じてもらうには、自身が気持ちよく泳げばいいのです。練習を始めたころに感じていた、魚たちとコミュニケーションを取れる喜びを感じればよいのです。
そして、同時に気が付きました。
私は練習を重ねるうちに、チルチルの後はキャンディーと遊んで、その後はラックスを抱いてタイヤキと遊んで、そろそろオセロかな、など、ショータイムの 7分間にできるだけ多くの魚たちと遊んでそれをお客さまに見てもらわないといけない、魚と遊んでいない時間はお客さまに申し訳ないし、何とか場をとりつくろわないと。それに身体もきれいに動かして、美しい伸ばし方をしなくては…
というような、ある種の義務感に苛まれていたことに。それから決めたのです。「私が気持ちよく泳ごう」と。
幸いにもそのお話の後、演出家の先生からショーデビューOKをもらいました。それからきょうまで 5回ショーをおこないましたが、もちろんまだまだ改善点はたくさんあります。
しかし、毎回気持ちよく泳ぐようにしています。不思議と自然に縮こまりがちだった身体も伸びてきているようです。先日の「ふれあいタイム」で気持ちよく感じた瞬間の写真をご覧いただきましょう。
まさに私にとって始まったばかりの「ふれあいタイム」ですが、これからも「気持ちよく泳ぐこと」を大切に頑張っていきたいと思います!
これからもよろしくお願いします。