2024年05月15日
トリーター:杉村

ダンゴウオ科の仲間 4種そろい踏み!!
あすから展示はじめます!!

えのすいの“太平洋”の「冷たい海」の水槽に、ダンゴウオの仲間が大集合しました!

現在 4世代目になるフウセンウオ、えのすいで繁殖したコンペイトウ、ホテイウオ、そしてナメダンゴの 4種です。
※ホテイウオの一部とナメダンゴは、このほど“アクアマリンふくしま”のご協力で当館にやってきました。

大きさが 3~ 6cmとさまざまで、大きさだけで種類を見分けることはちょっと難しいです。
でも、よく見てみるとそれぞれに特徴があるので、見比べてみましょう。

まずは、「ホテイウオ」。
ホテイウオは、こぶや棘がなく、つるっとした身体をしているので、一番見分けやすい魚です。 

ホテイウオホテイウオ

次は、「フウセンウオ」。
フウセンウオは、身体のこぶは比較的少なく、体側に 1~ 2列のゴツゴツした大き目のコブが特徴です。

フウセンウオフウセンウオ

続いて、「ナメダンゴ」。
ナメダンゴは、身体全体に広がる先のとがった大きめのこぶが特徴的な魚です。
また、下あごに少し伸びた突起が数本見られることも特徴です。

ナメダンゴナメダンゴ

最後は、「コンペイトウ」。
コンペイトウは、ナメダンゴと同じく下あごや体全体にこぶがある魚ですが、ナメダンゴに比べるとこぶの大きさは小さく、数も多いことで区別がつきます。
近年の研究で、成長するとメスはこぶが多いままですが、オスは徐々にこぶが少なくなり平滑なっていくことが分かってきました。現在展示中のコンペイトウは、まだ若く見た目でオスメスが判断しにくく、まだ身体全体が細かなこぶで覆われています。
そして、展示水槽の中で一番が数が多く、100個体を越えて飼育しています。

コンペイトウコンペイトウ

それぞれの種の見分けるキーワードは・・・

ホテイウオ:つるっとした身体
※個体の小さい一部の個体を、展示水槽内の吊るし水槽で展示しています。
フウセンウオ:体側の大きめのこぶ
ナメダンゴ:身体全体に先のとがった大きめのこぶ
※個体の大きさが小さいので、展示水槽内の吊るし水槽で展示しています。
コンペイトウ:身体全体に細かい小さめのこぶ

※正式な魚類の検索とは異なりますが、ぱっと見て 4種を見分けるポイントとして挙げています。

展示個体総数 150個体を超える魚たちですが、じっくりと見て、見分けてみてください。

ただいま展示準備をしています。
あす、5月16日より展示を開始します。

太平洋

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