2024年06月18日
トリーター:堀内

“えのすい”のペンギン

医療チームに異動になり、早2か月が経ちました。
最近は、これまで携わることがなかったペンギンの勉強を始めました。チームが違えば担当する動物も違い、これまでほとんど関わることがなく、獣舎にも入ったことがありませんでした。まずは朝の給餌のようすから見学しました。

えのすいではフンボルトペンギンを27羽飼育しています。
それぞれに名前がついていて、フリッパーに付いている色つきのタグで個体識別をしています。
これまでペンギンの名前は知っていても、タグの色と一致していなかったので、まずはそこから覚えています。
治療をしていく上で関わった個体はすぐに覚えることができましたが、瞬時に名前とタグの色は一致せず…まだまだ勉強中です。
獣舎に入るとまず一番に近づいてくるのが、白タグの「テン」です。

「テン」「テン」

首を傾げたり、鳴いてみたり私のようすをうかがっている感じがします。私の印象だと「テン」は櫻木トリーターのことが大好きで、櫻木トリーターの声が聞こえるといつも大きな鳴き声で鳴いています。ペンギンたちもトリーターの声をしっかり聞き分けているんだな~と驚いた瞬間でした。
これからの時期、えのすいのペンギンたちは換羽といって一年に一度の羽がわりの季節を迎えます。
一足先に換羽を終えたのは白青タグの「ホワイト」です。

「ホワイト」「ホワイト」

他のペンギンたちはまだ換羽が始まっていないので、ちょっとぼざっとした羽感ですが、「ホワイト」は羽が真っ白でとても目立ちます! 換羽中はフリッパーに付けているタグは取り外していますが、体重が通常通りに戻ってから再度白青のタグを付けます。タグがなくても白さですぐに「ホワイト」を見つけることができます。

この写真はお昼の給餌前に一番乗りで階段下にスタンバイしていた、オレンジタグの「コハク」です。

「コハク」「コハク」

トリーターが獣舎に入ってきてそろそろ給餌を始めようかな~といった空気を察したようです。

対照的に給餌が始まってもなかなか来なかった黄青タグの「サニー」。

「サニー」「サニー」

給餌終盤でトリーターに呼ばれてようやく来てくれました。
基本的には一羽ずつ階段の上で給餌をします。階段に集まるようすや登っていく感じ、摂餌のようすなど観察することができます。いつも勢いよく階段前に来る個体が、給餌の時間になっても階段に寄ってこない時はなにかあったのかな? いつも遅いのにきょうは早い! お腹がすいているのかな? など、動物の変化にすぐ気付くことができます。
私の中で大事にしていることが動物を観察すること。じっくり、しっかり動物たちを観察していきます。
一羽ずつ本当に個性的で見れば見るほど興味が出てきました。ペンギンについてもっと知りたい! 毎朝のペンギンプールの観察が楽しみな毎日です。

ペンギン・アザラシ

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