2024年06月24日
トリーター:小形

紆余曲折ありましたが・・・。

「たべたいむ~ペンギン~」が始まってから早6か月が経ちました。
私はこのたべたいむ立ち上げから中心メンバーとして携わらせていただき、今はサブリーダーという形でこのプログラムがより良くなるよう尽力しています。

思い返せば昨年の夏、国際ペンギン会議で発表をするため、私と白形獣医師でチリに約2週間出張で行かせていただきました(この時の話も書こう書こうと思っているのですがもうすぐで1年経っちゃう・・・)。

その出発の日、演出家と遠山トリーター、ショー制作のメンバー、そして私を含めた4人でオンラインミーティングがありました。この頃はまだみんなの意見がまとまっておらず、ばらばらでした。
ミーティングでも話が右往左往し、時には強い口調で意見を言い合ったこともありました。
私もうまく自分の思いを言葉にできなかったり、なかなか理解し合えないことに涙がこらえきれず、飛行機に乗る直前まで大泣きしていたのも今だから言える話です(いい歳して恥ずかしいですね・・・)。

そんなことがあった中でも少しずつ方向性がまとまっていき、昨年 12月のスタートを迎えました。初めに比べたら、声の聞こえやすさやプログラムの長さなど、だいぶ良くなってきたのではと思います。
ペンギンたちの飼育舎内に集音マイクがあり、私たちの声はそのマイクを通じてお客さまに聞こえる仕組みになっています(現在はピンマイクを使用するようになりました)。 そのマイクに音を乗せるためのしゃべる向きや発声の仕方など、実はたくさんのポイントがあり、出演するトリーターたちはみんな練習を重ね、気を付けてしゃべるようにしています。

プログラムの長さも、初めはなんと 40分ぐらいかかっていました・・・! さすがに長すぎですよね。見ているお客さまも疲れてしまいます。それが今では約 20分で終わるようになりました。
クオリティは落とさず、雑にもせず、しっかり決まった量のごはんを与えるのを維持したまま、時間は最初の半分にまで短くなりました。

そして何よりこのプログラムで一番大事にしていることはお客さまとの「共有」です。これがなかなか難しいんです。
現在デビューに向けて練習をしているメンバーが何人かいますが、そのフィードバックなどを聞いていると非常に自分にとっても耳が痛いものです。
真剣にごはんをあげたいのはもちろんですが、ただ黙々とごはんをあげているところを見ていても面白くないですよね。意外とお客さまは細かいところもたくさん見てくれています。今の分かったかな?と思うことでも、「見てました?」なんて聞いてみるとみなさんうなずいてくれてたり。

そういう、私たちとお客さまが同じことを共有できたときがとってもうれしくて楽しい瞬間です。そういった場面をたくさん作っていきたいなーと思っていますが、なかなか真剣になりすぎて共有を忘れていることもしばしば・・・ 。
まだまだ自分にも課題はたくさんですが、もっとより良いものになっていくようこれからも改善していきます。

いろいろな工夫が詰まった「たべたいむ~ペンギン~」、ぜひ見に来てください(^^)/

たべたいむ ~ペンギン~

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