2006年08月06日
トリーター:植田

最近おこなった採集について


最近深海生物の採集をおこなってきました。
調査に出たのは先月の 30日から今月の 4日までです。
場所は長崎県の南西沖、東シナ海海上です。
長崎大学のご好意で同大学の水産学部が所有する実習船「長崎丸」に同乗し、同海域の水深 350~ 500mの海底でのトロール漁(ビームトロール)をおこないました。
この漁では深海性のヒトデ類、ナマコ類、巻貝類を始めさまざまな生物が採集されます。
長崎大学の今回の目的は同海域の深海性の有用エビ類の資源量を把握することにあり、水揚げされたエビ類は長崎大学の研究サンプルとなりました。
また、深海魚の食性等を調査するのも目的になっていた為、ソコダラ類やホテイエソ、ハダカイワシなどもサンプルとして大学が利用するとのことです。
我々は長崎大学や他の研究機関が資料として利用しない生物たち、例えば先に挙げたヒトデ類、ナマコ類、巻貝類をはじめオオグソクムシやトリノアシなどこれまで当館で展示したことのある生物を持ち帰り後日みなさまに紹介していく予定です。
また採集生物の一部は北海道などの北方海域にいるものもあるので、それらは既に北の海の水槽に展示しているものもあります。
今後もこのような採集調査に同行し深海生物の入手とみなさまへの紹介をおこなってまいります。

オオグソクムシオオグソクムシ

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

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